今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:149 hit
小|中|大
7 ページ7
あぁ。明日が。
こなければ。
君の隣でジッポを擦って。
いつものキャスに火をつけて。
煙い。なんて。
笑ながらいう君に。
見惚れてたら灰が手に落ちて。
火傷する僕を。
君はゲラゲラと笑って。
ほんとに。
笑いすぎなくらい。
笑って。
まだ。貴女と。
いられたのかもね。
記憶にない記憶が頭を駆け巡る。
思考を奪う。
この後に及んでまだ。
考え事をしようとする僕も僕だが。
明日が。
うまく動かない腕を動かして、胸ポケットを弄る。
濃藍の中で自由に動くジッポを捕まえて。
その重い蓋を開ける。
音の鳴らないそれに違和感を覚える。
冷静に状況を思い出して。
それもそうかと納得をして。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:rey | 作成日時:2022年9月5日 19時