不器用人生２ 【赤】

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『私がサポートなの嫌だ？？』


決まった後の帰り道。

あんまいい顔せんかった俺に、

なんもしらんAは心配そうに聞いてきた。


『すばるくんが辞めろって言ったら、

私やっぱり断るよ！』


渋「…そういう訳にもいかんやろ」ﾁﾗ


前にはﾃﾝｼｮﾝ上がってるメンバー。


横とヒナが抜けた時、

みんなそれぞれが結構落ち込んだけど、

あいつらは自分が落ち込む以上に

俺の事を心配した。



わざとﾃﾝｼｮﾝ高めに

”丸「大丈夫やって！！がんばろうや♪」”

って言ってくる丸に


”錦「絶対俺ら売れるから、デビュー出来るってなったら

しゃあないから２人呼んだろっ？」”

なんて、言葉の強さとは裏腹に眉毛下げて心配してくる亮。


”安「俺、もっと曲の幅広げてくからっ！！」”

一人で頑張ろうとせんで？って優しくゆうてくれた安。



”大「俺、すばるくんの後ろでしか叩かんから、

すばるくん落ち込んで辞めるとかゆうたらだめやで！」”

みんながあえて言わんかった俺も辞めるんやないかって心配を

直球で伝えてくれた大倉。




そんなこいつらがAが入るってなって

明らかに久しぶりにいつもよりテンションが上がっとる。


知らん奴がサポートで来とる時より

気心知れてる分、やっと落ち着けるっていうのもあったんやと思う。


こんないい流れを、

俺だけが反対しとるからって壊せへん。




大丈夫やろ。

上手くやって行けば。



その時は、そう思ってた。




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