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”んんっ…あっ…あん♡”
うっさい声。
気が散るからもう少し静かな声で喘げや
”すばるぅ〜〜”
名前なんか呼ぶなや…
やっとる最中、急に白けてくる。
ようあるいつもの事。
この行為を”愛し合う”とか、
”愛の行為”とか言うけど、
今俺がやっとるこの名前もうる覚えの奴に
愛なんてなんもない。
ただ気持ちければええ。
ふと俺の方に伸ばしてくる手が視界に入る。
”『すばるくん…』”
あぁそうか。
こいつそないタイプやないけど、
なんとなく手とか体つきがAに似とったんや。
しょうもな。俺。
自分から突き放したくせに、
どんだけ引きずってんねん。
事が終わり、たばこに火をつける。
煙を吐きながら、その煙の上がる先をボーっと見とった。
”『私は味方だから…』”
そう言われたあの日。
Aのお陰でだいぶ楽になれた。
なにがあっても、
こいつは俺の横におるやろうなとすら思った。
何悩んでんねん。
デビュー出来るようにすればええだけやん。
そしたらヒナも横も辞めんで済むんやから。
自分の中で、こない真剣にやった事ないって位
歌いこんだし、ギターの練習もした。
みんなにも喝を入れた。
でも結果はダメやった。
いや、今でもその事務所の人はよう見に来てくれて
今後の話してくれとるから
ダメではなかったけど…
2人にとっては続けていける結果ではなかった。
俺は...俺の歌は....
2人に夢を見続けさせる事も出来ひん位の
実力しかなかったんや...
その事を痛感して、ほんまにへこんだ。
そして焦った。
このまま続けて行って、
なかなかデビューできひんかったら
次はまた誰かが辞めたいってゆうか分からん。
俺は別に、どっかで歌ってられたらええわ
なんて思ってたけど
横とヒナが辞める時、
俺はこのメンバーでやるから歌いたいんやって
気付かされた。
やからサポートでヒナの抜けた所に来たやつには
士気やレベルを下げんで欲しくて
強くあたってもうた。
そんな中、定着しないそのポジションに
Aの名前が上がって、俺はめっちゃ反対した。
音楽で食ってこうとしてる訳やないのに
巻き込むんも嫌やったし、
第一、メンバー内で恋愛なんてしたら
ろくな事がおこらないのは
嫌というほど見て来た。
それでも多数決でお願いしてみる事が決まって
Aはみんなに懇願されて
役に立つならって了承してしまった。
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ララルン(プロフ) - あすさんさん» こちらにもコメントありがとうございます!ラスト気に入って貰えてよかったです!切ない系また書くことあると思うのでよろしくお願いします♪ (2015年1月6日 13時) (レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
あすさん(プロフ) - 最高でしたー!切ないお話が好きなんですが、切なくてきゅんっきゅんしながらも、ラストがハッピーエンドでよかった!すばる君、不器用そうですもんねー(笑)またそこが魅力ですね!楽しいお話、ありがとうございます♪ (2015年1月6日 8時) (レス) id: dddb8ff51a (このIDを非表示/違反報告)
ララルン(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!そう言って頂けて光栄です!! (2014年12月30日 2時) (レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ララルン(プロフ) - りえさん» ありがとうございます!ラスト気に入って頂けてたら嬉しいです!これからもよろしくお願いします♪ (2014年12月30日 2時) (レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ララルン(プロフ) - まきこさん» ありがとうございます!本当すばるくんはそういうイメージですよね!次の作品もよろしくお願いします♪ (2014年12月30日 2時) (レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ララルン | 作成日時:2014年12月9日 5時