不器用人生２ 【赤】

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長い事そのまま色んな角度でキスをして、

Aの上に乗ったまま

上着脱がせて服脱がせて…

って差し掛かった時に

薄目を開けたAが声を出した。


『あっ！』


渋「んっ？なに…」ﾁｭｳ..


『あれっ(笑)』


渋「だからなんやねんって」


首筋にキスをしながら耳を甘噛みしようとしたら、

指をさしながら笑うA。


指先の方をみると、２匹ならんだリス。


渋「...あぁ貰った奴ちょうどえぇ大きさやったから…」


前にﾊﾞｰのﾊﾞｲﾄで客に貰ったお菓子に付いとった小さなｻﾝﾀの帽子。

こんなん捨てるしかないやんって思ってたんに

なんとなく被せてみてた。


『可愛い(笑)』


渋「…リスが？俺が？」ﾎﾞｿｯ


『んっ…すばるくんっ』


耳元で話せば肩をすくめてくすぐったがって

でも悪戯に笑って俺って答えるA。


その顔が可愛くて思わずいじわるしたくなる。


渋「ほぉ…俺、可愛えんか…」


そう言いながら耳をなめる。


『やっ…』


渋「じっとしとかな…」


そう言って動くAの頭を片手で押さえて

もう片手を背中に回してブラのﾌｯｸを外す。


そのまま片手は頭抑えたまま深いキスをしながら

自由な手で体をなぞる。


渋「Aっ…」


途中唇を離すAを

名前を呼んでまた重ねさせる。


やっと重なる肌と肌に

懐かしさと興奮が入り混じって

先を急ぐ気持ちを抑えて、

ゆっくり、たくさん時間をかけて

お互いを求めあう。


ゆっくりとAの中に入ってく時には

蟻んこ一匹、

糸一本通らん位隙間をなくしてくっつきたくて

力一杯抱きしめた。



果てた後、

まったりしてる時

またリスみて笑ろうてるAを

背中越しに抱きしめて

うなじや肩にキスをした。


振りかえって抱き付いてくるAの頭に手をのばして

髪を触りながら、くっついて眠る。



腕の中のAの温もりを感じながら思う。


手を伸ばせばここにおって

この手で

この腕で

抱きしめられる。


こんな簡単な事をするために

俺はどんだけ悩んで

こいつを苦しめてたんやろう。


明日、全部話そう。


ヒナの言う通りや。

死ぬわけじゃないねんから、

しっかり正面から話せばええやん。




そんな真剣な事を考えてても、

俺の体はあったかくて

時折聞こえるAの寝言に

心底、幸せを噛みしめていた。


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