55（あなたside） ページ5
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渋「A…」
『なに〜？？？』
私が手伝うって決まって、
初めてのﾗｲﾌﾞが終わった数日後。
私はすばるくんちにいつもの様に遊びに行って、
買って来た飲み物を冷蔵庫にしまってた。
しまいながら返事をしても
一向に返ってこない返事の続き。
おかしいなと思って振り返ると、
眉間に皴をよせたまま
まっすぐにこっちを見てるすばるくんがいた。
『すばるくん？？』
そう呼ぶと黒目が一瞬揺れる。
近づくと目をそらして、大きく息をはいた。
…さっきは気付かなかったけど、
すばるくん今日目赤いな…
”すばるくん最近眠れてないらしいねん”って
亮ちゃん言ってたけど、
きっとそのせいだな。
『どうしたの？？眠い？？(笑)』
渋「A、あのさ…」
『だからなぁに？？(笑)』
渋「....俺ら、この関係おわりにしよ」
『えっ………』
渋「...そういう事やから」
『そういう事ってなに？
えっなんで？？？』
渋「…俺遊びたいし」
『そんなの…嘘でしょ？』
渋「嘘やないって。
俺、もとはこんな奴やってん。」
そう言って何度か目をギュって大きく瞬きをして
”ほんまいきなしごめんな…”
って呟いて、背を向けられた。
『やだっ…すばるくんっ…』
呼んでも振り向いてくれないすばるくんの前に
歩いて行って、向き合う。
.....どうして？
どうして別れなきゃいけないの？
どうして.....
どうして、すばるくんがそんな悲しい顔をするの？
辛そうに眉間に皴を寄せて俯くすばるくんに
抱き付こうとしたら
両腕を強く握って持たれて
渋「....あかん。」
って抱き付かせてはくれなかった。
それから少しして、
すばるくんは宣言通りというか、
女性関係の噂がでるようになった。
初めのうちは気まずそうにしてた練習も
そのうち普通になって来て
もう私の事なんかなんも意識してない感じになっていた。
むしろ、練習の時のすばるくんは
私の事嫌いなのかなって位あたりが強い時もある。
それでもバンドをなんとかしたいって思う気持ちが伝わってくるから
私も少しでもその手伝いになればと
今こうして過ごしてる。
すばるくんに対する気持ちはなくらない。
無くなるものではないんだと思う。
でも時間と共に落ち着いてはきてて
やっと少しずつ思い出になり始めてた。
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ララルン(プロフ) - あすさんさん» こちらにもコメントありがとうございます！ラスト気に入って貰えてよかったです！切ない系また書くことあると思うのでよろしくお願いします♪ (2015年1月6日 13時) (
レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
あすさん(プロフ) - 最高でしたー！切ないお話が好きなんですが、切なくてきゅんっきゅんしながらも、ラストがハッピーエンドでよかった！すばる君、不器用そうですもんねー（笑）またそこが魅力ですね！楽しいお話、ありがとうございます♪ (2015年1月6日 8時) (レス) id: dddb8ff51a (このIDを非表示/違反報告)
ララルン(プロフ) - まなさん» ありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！！ (2014年12月30日 2時) (レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ララルン(プロフ) - りえさん» ありがとうございます！ラスト気に入って頂けてたら嬉しいです！これからもよろしくお願いします♪ (2014年12月30日 2時) (レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ララルン(プロフ) - まきこさん» ありがとうございます！本当すばるくんはそういうｲﾒｰｼﾞですよね！次の作品もよろしくお願いします♪ (2014年12月30日 2時) (レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ララルン
| 作成日時：2014年12月9日 5時
