不器用人生２ 【赤】

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・村上side


今日はｸﾘｽﾏｽｲﾌﾞ。


Aが家出る前に仕事の電話が来てもうて

どう見てもﾉﾘ気じゃないAに何も言ってやれんかった。


仕事が片付いてから、すばるに電話する。


村「おぉすばるか？？何しとん？家？

飲みいこー

あ？？

横はデートやって！！

…何をおっさんみたいな事。

えぇから！！出てこい！」


電話にけだるそうに出たすばるが

横誘えやとか、寒いから嫌やとか言うんを

無理やり誘い出して駅前の居酒屋に呼んだ。


渋「なんで、ｺﾞﾘﾗとｸﾘｽﾏｽ過ごさなあかんねん…」


目の前にあるビールをﾁﾋﾞﾁﾋﾞ呑みながら

文句をいうすばるを横目に

一応ﾁｷﾝ食べなな！って思って注文する。


村「えぇやんか〜おひとり様同士やんっ」


渋「一緒にすんなやっ」


村「確かにな〜お前何で一人でおったん？？

いつものねーちゃん達は？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


渋「あぁ〜今日は選べんしやめてん」


村「とか言って、

誘いが来た時断りたくない奴がおったから

空けてたんちゃうの？？」ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ


渋「......」


村「おっ図星か？？」


渋「もぉ…なんやねん」


村「ん？」


渋「やすも、お前も、俺にどうしてほしいん…」


村「はっ？安？？」


渋「俺が本心言うたら、皆巻き込んで全部ぱぁやぞ。」


村「全部って…どのレベルや」


渋「あ？」


村「ぱぁになるんはどのレベルや」


渋「ﾚﾍﾞﾙって…」


村「俺ら死ぬんか？」


渋「…死なへんけど...」


村「じゃあ大丈夫やろ。なんぼでもやり直したらええやん」


渋「そない簡単な事やないやろ」


村「お前が我慢しとる事も、簡単やないやろ？」


渋「...」


村「やったら、お前が一人で頑張るより、

俺らみんなで頑張った方がええやん。」


ﾃｰﾌﾞﾙの上を見つめながら、

俺の言葉を頭ン中で考えてるすばるが落ち着くんを待っとる時

俺とすばるの携帯が一気になった。


すばるは見ようとせんから

俺が確認する。

横”なぁ！今Aちゃんﾃﾞｰﾄしとったん見たんやけど

あれ誰なん？？”


しまった〜

横にゆうてへんかった〜

っつか、直接俺だけに送ればええのに、

なんでご丁寧に前使ってたﾒﾝﾊﾞｰのやつやねん。



ﾁﾗｯて俺をみたすばるが、携帯を手に取る。

止める間もなくﾒｰﾙを確認して

渋「....すまん。俺帰ってええか？」

って言って店を出ていった。


見送ってすぐ俺は電話を掛ける。


村「....横。もぉええか？」



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