不器用人生２ 【赤】

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先頭で扉を開けて

”お前ら今日どっか寄るん？”

なんて聞こうとして振り返ったら

まだみんな扉の向こうにおるのに、

何かが俺の腕を引っ張った。



振り返るとそこにはこないだの女。


女「すばるく〜ん♪今日めっちゃかっこよかったよ♡」


肉の塊が押し付けられる俺の腕。

夜やけど寒くないんかこいつ…




渋「おぉ…来てたんや」ﾁﾗっ


後ろを見るとまだ出口に居ったｽﾀｯﾌと会話しとるﾒﾝﾊﾞｰ。



女「ちょっと〜どこ見てんの〜？

...あぁあれがAちゃん？」


渋「はっ？？」


女「こないだ寝言で言ってたよ♪A〜って」


渋「...」


女「言われたくないんだ？」ﾆﾔﾆﾔ


そりゃろうやろ。


女「じゃあ今日は付き合って♪」


なんでそうなんねん。


渋「今日は…」


女「じゃあﾁｭｳしてくれなきゃ言っちゃお♪」


渋「あほか」



女「もぉっ♪早くしないとみんな来ちゃうよ！」ﾆｺﾆｺ



...はぁ。めっちゃめんどい女に手出してもうた。


こいつある事ない事言いそうやな。

ここはしといた方がええか。。。



...


Aまだくんなよ…



ﾁｭｯ


なんの感情もない、触れるとゆうよりかすった位のキスをすると

後ろから


大「わぁ〜お♡」


なんて声が聞こえてきて

みんながもぉ居る事が背中で分かる。


女「もぉすばるくんたら♪」


なんて笑っていう女の声に被って



安「.....帰んで、A。」


って言った安が

下向いとるAの手を握ったまま引っ張って

帰って行くんを

俺はただなんも出来ずに見つめてた。




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