不器用人生２ 【赤】

69（あなたside） ページ19

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ﾌｧﾝ「あのっこれ…受け取ってください！！」


『えっ…わぁ！ありがとうございますっ』



ﾗｲﾌﾞ終わり。

対バンをしてた人達と全員で最後にｽﾃｰｼﾞ上がって挨拶した後

残ってくれてたﾌｧﾝの方達とお話をしてた。


って言っても私のﾌｧﾝの人なんて殆どいないから、

私はほぼ挨拶だけ。

正式なﾒﾝﾊﾞｰじゃないしねっ。

…そう思ってたんだけど。。。


ﾌｧﾝ「Aちゃんに会えるって思って、

今日仕事頑張ったんです」


『えぇ！ありがとうございますっ！』


ﾌｧﾝ「次も楽しみにしてます！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ


何回か前のﾗｲﾌﾞの時から声をかけてくれる、

クニさん(自称３４歳)。

クニさんはめっちゃいい人だし、

ファンだって言ってくれて本当に嬉しいけど…


…握手が長い(笑)



安「はいは〜い、ちょっとA借りますよ〜」


言葉は優しいけどしっかりとクニさんの手を離す章ちゃん。


安「んもぉ！クニさんAの事独り占めしたらあかんで？

この子らもお写真撮りたいんやって〜♪」


そう言って後ろに立ってた女の子を指す。


ｸﾆ「あっごめんごめんww

じゃあAちゃんまたねっ！」


『はいっ！！ありがとうございました！』



手を振って見送る。


章ちゃんと一緒に居た女の子達とお話して

一緒に写真撮ってから

楽屋に戻る。


安「今日は花束かぁ〜」


戻る途中、章ちゃんがお花の匂いを嗅ぎながら

少し笑いながら呟く。


安「えぇファンの人やね♪」


『本当だね♪』


安「でも悪いファンになったらすぐに言うんやで？」


そう言う章ちゃんは、

一瞬笑顔が消えて、悪いファンって？なんて

なんとなく答えが分かってる事は聞けなかった。



丸「うわぁ〜♪どないしたの？

めっちゃでかい花束やなぁ！！」

楽屋に入ると一番におっきな声で驚く丸ちゃん。


錦「またクニさん？？ほんま毎回凄いなww」


大「ええ事やん♪俺のも見て♡♡」

たっちょんの手にはたくさんのお菓子や食べ物。


安「....今日もモテたなぁ」


大「安ももろうてたやん♪」


安「…まぁ」


大「？？どしたん？あっ食べたい？？

一緒に食べよー」


安「大倉が貰ったんやから俺はええよ」


大「まぁそう言わんと♡あ〜ん♪」


そう言って差し出すお菓子を

嬉しくせにしゃあないな〜って食べてる章ちゃんの姿に

萌えつつ、視線を変えると

そこには、なんだか不機嫌そうなすばるくんがいた。



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