不器用人生２ 【赤】

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ｼﾞｬﾝｼﾞｬﾝｼﾞｬｼﾞｬｰｰｰｰﾝ………



...


大「えっ…なんでみんな何も言わんの？」


錦「いやっ誰もなんも言わんから…」


安「めっちゃよかったんちゃう！！？」


錦「やんな！！そうやんな！！」


丸「Aめっちゃうまなったや〜ん♪」


『本当にっ？？やったぁ〜！！』


次のﾗｲﾌﾞ前の最後の練習の日。


最後に合わせた時

Aはだいぶいい感じになってた。


やった〜って言いながら、両手を上げてるAを見ると

目が合って、その両手を静かに降ろされた。


『…ごめんなさい』


渋「なんで謝んねん」


『....』


安「もぉ〜！！渋やんが素直に褒めへんからやないかっ」


渋「なんやっ練習で上手くあうたびに褒めあっとったら

幼稚園児のお遊戯やぞっ！」


丸「んもぉ〜素直やないんやからっ」ﾂﾝ



ほんまそうやな。

素直に言えばええんに…

よう頑張ったなって…


大「よしっほんなら、なんか食べて帰ろー！」


丸「おっええねぇ〜♪」


『あっ私今日は行けないやっお手伝いあるんだ！！』


安「そっかぁ〜残念やなぁ〜

渋やんは〜？？」


渋「俺も行………今日はやめとくわ」


錦「えぇ〜なんで〜いこうや〜」


渋「ちょっと用事あんねん」


そう言うと、ならしゃあないな〜って諦めてくれて

それぞれが支度してｽﾀｼﾞｵを出た。


途中でなんか食いに行くらしい年下組と別れ

Aと２人で歩く。


…２人で歩くんとか久しぶりやな。


『あの』


渋「ん？？」


『すばるくん用事あるなら駅向かう？』


渋「あー…一回家帰るかな。」


『そっか、じゃあ私ｽｰﾊﾟｰ寄って帰ろうかな！』


…じゃあってなんやねん。


渋「なんか買うもん頼まれてんの？」


『そうっ頼まれててっ！』


渋「ほんなら俺んちも今酒切らしとるから

一緒にいくわ」


『えっ！？』

嘘ついてんのﾊﾞﾚﾊﾞﾚで

そない２人で居るの気まずいんかなって

意地悪ゆうてみたら

どうしよって顔しながら隣りを歩くA。


渋「Aさ…」


『ん？』


渋「どっかで練習しとんの？？」


『えっ…うん、家とか…』


渋「ふ〜〜ん」


『何で？成長してないかな…』


渋「いや…」


頑張れ俺。


渋「だいぶ、うまくなったんちゃう？？

その〜...頑張ったやん」


『……本当に？？』


俺の一言で笑うAを

思わず抱きしめそうになった。



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