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渋「ちょっと考えさせてくれ…」
そう言うてその話を終わらせた俺に
あいつらは明らかにテンションを落としてた。
その後は普通に話したりゲームしたり
ギター弾く奴おったりで過ごして
夜になって少しづつ帰っていく。
最後の一人の亮を玄関に送る時
錦「…俺、
すばるくんはAを
結構認めてるんやって思ってた。
俺らデビューしたいし、
そない簡単に決めてええ事やないって分かってるけど…
……そない、いやなん??」
ってめっちゃ遠慮がちに、でも核心をつくように聞かれた。
渋「いやな訳やないよ」
それだけ伝えると、
”そっか”って少し笑顔になって帰って行く。
静まり返った部屋に戻り
またベットに倒れこむ。
なんでこう、次から次へと降ってくんねん。
軽く目を閉じて
もぉ全部話してもうたろかなって考える。
でもきっとメンバーは、
そんな条件あるならその事務所辞めようやって
言ってくるやろな…
横とヒナが抜ける時から
ずっと何度も見に来てくれてる事務所の人。
こない真剣にずっと来てくれてる人は居らんかった。
しかもこないだは偉い人の沢目さんまで来てくれたし…
メンバーも、今までの声かけられた人の中で
一番手ごたえを感じとる。
そんなチャンスを俺の恋愛で壊してええんやろか。
いや、ええわけない。
逆にAに言えば、
きっとAは自分が俺らの夢の邪魔になる事を避けて
サポートはもうやらんってゆうやろう。
今は楽しくてもデビューが夢ってほどではないやろうし…
でもそうなったら…
あいつらが黙ってないやろなぁ…
.....
そっから何日か考えて、
もぉよくわからんくなって一人、飲みに行った。
その先で前に体の関係のあった女と再会して
酔いに任せて誘われるがままそいつの家行って
キスしようとした時、
急に我に返って気持ち悪くなった。
結局その日はなんもせんかったけど、
時が経てばこういうん、
平気で出来るようになるんかな…
なんて家に帰りながら思った。
Aやってまだ高校も卒業しとらんし
他の奴に恋する時がいつかくるやろ。
でもバンドは違う。
長くやればデビュー出来るってもんでもない。
このチャンス掴まんと
みんなの夢も潰してしまうかもしれん。
一度別れたって
もしAがサポート抜ける日が来て
その時同じ気持ちなら
また奪いに行けばええやん。
俺は...そう思った。
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ララルン(プロフ) - あすさんさん» こちらにもコメントありがとうございます!ラスト気に入って貰えてよかったです!切ない系また書くことあると思うのでよろしくお願いします♪ (2015年1月6日 13時) (レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
あすさん(プロフ) - 最高でしたー!切ないお話が好きなんですが、切なくてきゅんっきゅんしながらも、ラストがハッピーエンドでよかった!すばる君、不器用そうですもんねー(笑)またそこが魅力ですね!楽しいお話、ありがとうございます♪ (2015年1月6日 8時) (レス) id: dddb8ff51a (このIDを非表示/違反報告)
ララルン(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!そう言って頂けて光栄です!! (2014年12月30日 2時) (レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ララルン(プロフ) - りえさん» ありがとうございます!ラスト気に入って頂けてたら嬉しいです!これからもよろしくお願いします♪ (2014年12月30日 2時) (レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
ララルン(プロフ) - まきこさん» ありがとうございます!本当すばるくんはそういうイメージですよね!次の作品もよろしくお願いします♪ (2014年12月30日 2時) (レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ララルン | 作成日時:2014年12月9日 5時