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…ふぅ。
体育館の裏の、
壁の横にあるちっさいでっぱりに座って
小さく震える自分の手を眺める。
へぇ。
俺って結構緊張するほうなんやな。
あれから時は
あれよあれよと過ぎて、今日は文化祭当日。
後ろの壁の向こうでしてる他のバンドの演奏が
音がもれて聞こえてくる。
しっかり練習もした。
自信がない訳やない。
むしろ自信はめっちゃある。
歌やって、曲やって、
めっちゃええもん聞かせられると思う。
そりゃ演奏はまだまだかもしれんけど
それ以上に歌で伝えられるもん、
俺らにはあるとおもっとる。
ふぅ…
目を閉じて震える指先をぐっと重ねて握って
抑えつけた。
『…すばるくん？？』
ふと目を開けると心配そうに立ってるA。
渋「なんや、どうしたっ？」
『そろそろ集まってって言ってたのに、
すばるくんいないって言うから
探してたんだよっ』
”みんなに居たって言わなきゃっ”
って、携帯を手にしたAにふいに話かける。
渋「…お前、手あったかいほうか？」
『えっ？？どうだろう？そんな温かくないかな…』
渋「なんや…役にたたんなぁ…」
『なにそれっどういう意味？？』
渋「なんでもないっ
ほな、いこかっ…」
そう言って立ち上がろうとした時、
『わかった』
って小さな声で言ったAは、
両手で俺の握ってた手を包んだ。
渋「……何してんねん」
『…素直じゃないなぁ』
渋「なにがやねん」
『…大丈夫。絶対上手くいくよっ
みんな上手だし、格好いいし…』
渋「みんなを褒められてもなぁ〜」
『…すばるくんの歌声にみんな惚れちゃうよ？』
そう励ましながらも照れてるAに
ありがとなっって聞こえるか聞こえへんか
分からん位の声で言うて、
立ち上がった。
みんなの所に戻り、
円陣を組んだ後、全員と握手する。
ステージに上がって、
挨拶する前に大倉のドラムが始まって
一曲目から俺らは飛ばしていった。
いつもの重なる音、
響く俺の声と、
....初めて聞く観客たちの声と熱。
身震いするほどの興奮に、
”これは一人でするアレより気持ちえぇかもな”
なんて事が頭をよぎったりした。
盛り上がる凄い人数の観客の中でも、
Aはすぐに見つかった。
なぁAの目にはどう映ってる？
俺やっぱちょっと気になるわ。
やから、よう見とけよA。
しっかり惚れさせたるわ。
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ララルン(プロフ) - あすさんさん» ありがとうございます！また次作もよろしくお願いします♪ (2015年1月6日 13時) (
レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
あすさん(プロフ) - 初めましてー凄くきゅんきゅんして、面白かったです♪すばる君可愛いですね！これからも頑張って下さい！ (2015年1月6日 8時) (レス) id: dddb8ff51a (このIDを非表示/違反報告)
ララルン(プロフ) - まきこさん» 期待に応えられるかﾄﾞｷﾄﾞｷですが、最後はｽｯｷﾘしてもらえたら嬉しいです！もう少し先ですが(笑) (2014年12月2日 5時) (レス) id: 9a6ebd3bd9 (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - ちょっとずつの距離の詰め方がたまりませんね(｡ >艸<) この先どうなるのか本当楽しみです(*^^*) (2014年11月30日 9時) (レス) id: 1c37077393 (このIDを非表示/違反報告)
ララルン(プロフ) - 花梨さん» ありがとうございます！ｷｭﾝｷｭﾝして貰えてとっても嬉しいです♪これからもよろしくお願いします♪ (2014年11月28日 3時) (レス) id: ce7ab7c44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ララルン
| 作成日時：2014年11月11日 2時
