時計の中の小町２(番外編) ページ44
「これ、お前が撮ったのか？」
「おうよ！影から"ぱしゃり"とな！」
写真は全て隠し撮りだった
紺炉は呆れて物も言えなかったが
涙崇の盗撮の腕だけは大したモンだと思った
紺炉も写真好きなので其処からは
2人のカメラトークが弾んだ
「やっぱり写真ってのは……」
スパン！っとなんの声掛けも無く
客間の襖が開き其処にいたのは
仏頂面の紅丸だった
「朝から四月馬鹿の声が煩ェ…」
「おう、紅。ちゃんと朝飯食ったか？」
「よォ、紅丸！！ちょうど良い所に来たな！」
棟梁との朝稽古の前に湯浴みでもしようかと思い
廊下を歩いていた紅丸は聞き覚えのある
大きな声を不快に思い客間を覗いたらしい
「お前もこっちに来て見てみろよ！」
四月馬鹿が手招きして見てみろよ、と
言う事にロクな事が無いんだよなと思いながらも
紅丸は客間へ入り男2人の間に散らばっている
写真を一枚手に取って見つめた
「………」
「どうだ？可愛いだろ？」
「お前これ隠し撮りだろ」
「良く分かったな！」
「いい歳した男が何やってンだよ」
紺炉が言えなかった言葉を
紅丸は簡単に率直に涙崇へぶつけた
けれど涙崇は紅丸の言葉が耳に入っていないのか
ほれほれ、と次から次へと写真を見せてくる
「昨日は俺の娘を横からしか見なかっただろ？色んな角度から見れば紅丸もきっと心変わりす「しねェし、うぜェ」……な、ん、だ、と…」
「……紺炉、こんな馬鹿に何で付き合ってやってんだ」
「まぁ、涙崇とは付き合い長ェからな…」
「ちょっとまて！ほらコレ！これなんか可愛いだろ？」
「……興味ねェ」
「何ィイイイイイ！！？」
まるで燃え尽きたかのように
涙崇は畳に這いつくばり撃沈していた
何でコイツはこんなに阿呆なんだ？と
紺炉へ聞けば涙崇って人間は阿保なんだと
言われる
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辰砂(プロフ) - Yurkiさん» ありがとうございます(^^)夢主とリヒトさんの関係はそうであってくれと願って刺の無い黄色の薔薇にしました(^^) (2020年9月22日 23時) (
レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
Yurki(プロフ) - 更新お疲れ様です！凄いです…読んですぐに花言葉調べに行っちゃいました笑いつもありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2020年9月22日 14時) (レス) id: c534ba0c76 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - かぼちゃさん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けて光栄です（ ; ; ）私もカチコミ組押しなのでこれからもどんどん夢と絡ませる予定です(*´-`) (2020年9月22日 13時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - Yurkiさん» ありがとうございます！更新頻度にムラがありますが今後もどうぞ宜しくお願いします(^^) (2020年9月22日 13時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ - この作品すごく面白いですね…!!作品が始まった時から毎日密かに見ていました…この作品奥が深くて読んでいてすごい面白くて楽しいし、個人的にカチコミ組めちゃめちゃ好きなので…もう、ほんと、ありがとうございます…(?)更新頑張ってください!!応援してます!! (2020年9月22日 11時) (レス) id: a71fca1158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辰砂 | 作成日時：2020年9月21日 14時
