時計の中の小町(番外編) ページ43
＊過去の話です。
「よォ、紺炉！！お前ェも相変わらず掃除好きだな」
「………涙崇(ルイス)…またこんな朝っぱらから…お前さん仕事はどうした」
「俺には優秀な部下と優秀で世界一可愛い娘が居るんでな…一日くらい顔出さなくても支障はねェ」
浅草火消しの詰所の入口の暖簾を潜り
大声で相模屋紺炉に話すのは旧姓：四月一日
現姓：涙崇・ロッゾ・アナスタシアである
昨日、火消しの棟梁へ自分の娘を紹介し
尚且つ棟梁の継子へ娘を紹介すれば
「お高くとまった奴は嫌い」だと言われ
娘とほぼ変わらぬ子供に愛娘を即答で不要と
跳ね除けられた涙崇(バカ)は
何やら厚みのある茶封筒を持参し今日再び現れた
まだ玄関の掃除中だと言うのに
涙崇はお構いなしに紺炉を
詰所の中の客間へ引っ張って行く
此処はお前の家じゃねェんだがな…と
考えたが詰所(ここ)は何処の誰かわからない奴が
頻繁に出入りするので紺炉は何も言えなかった
客間へ入るとすぐに涙崇は茶封筒をひっくり返し
中身を畳の上に撒き散らした
「いきなり散らかすんじゃねェよ…」
「見ろ紺炉！可愛いだろ！！」
「……………此奴ァ…お前の娘か？」
「150枚全部俺の愛娘の写真だ」
涙崇がぶち撒けたのは自分の娘の写真だった
何でも家にはこの十倍は写真があるらしいが
今日は厳選した娘の写真を持ってきたと言う
厳選して150枚は馬鹿だろう、と言えば
本当なら全て見せたいと真顔で返され
紺炉は何も言えなくなった
「…もしかして、自分の娘が紅につっ返されたからこんなモン持って来たんじゃねェだろうな？」
「お、察しがいいな！」
「お前、馬鹿だろ。四月馬鹿」
「おい、俺の方が歳上だぞ」
涙崇は色んな姿の娘を見れば
紅丸もきっと彼女の愛らしさに
気がつくと豪語していた
何でも自分の娘を可愛いと言わなかったのは
紅丸が初めてだったらしい
写真の中の娘は確かにどれも綺麗で
まるで成功に造られた人形のようだった
本を読んでいたり、食事をしてたり、眠っていたり…
時計の中の小町２(番外編)→←《ヴィクトル・リヒトによる情報》
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辰砂(プロフ) - Yurkiさん» ありがとうございます(^^)夢主とリヒトさんの関係はそうであってくれと願って刺の無い黄色の薔薇にしました(^^) (2020年9月22日 23時) (
レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
Yurki(プロフ) - 更新お疲れ様です！凄いです…読んですぐに花言葉調べに行っちゃいました笑いつもありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2020年9月22日 14時) (レス) id: c534ba0c76 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - かぼちゃさん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けて光栄です（ ; ; ）私もカチコミ組押しなのでこれからもどんどん夢と絡ませる予定です(*´-`) (2020年9月22日 13時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - Yurkiさん» ありがとうございます！更新頻度にムラがありますが今後もどうぞ宜しくお願いします(^^) (2020年9月22日 13時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ - この作品すごく面白いですね…!!作品が始まった時から毎日密かに見ていました…この作品奥が深くて読んでいてすごい面白くて楽しいし、個人的にカチコミ組めちゃめちゃ好きなので…もう、ほんと、ありがとうございます…(?)更新頑張ってください!!応援してます!! (2020年9月22日 11時) (レス) id: a71fca1158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辰砂 | 作成日時：2020年9月21日 14時
