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「…お前が来るとシリアスな雰囲気がブチ壊れるんだよなァ」
『あら、貴方の為に傘を持って来て上げたのに随分な言われようね』
「見ろよ第７の大隊長さんのあの顔…」
『安心なさい。6歳児でも判るように全て簡単な表現で書き直してあるわ』
「…それ、必要か？」
紅丸は書類に目を通したが量が量なので
頭の切れる紺炉に任せようと
この場に居ない人間に勝手に押し付けた
Aから受け取った書類を上がり框へ置いて
彼女と男へ向き直った
「こんなモンより、お前ら顔見知りか？」
『"こんなモン"って、貴方ね…』
私の苦労を何だと思ってんだ、と
言いたい気持ちを抑えて
きちんと紅丸の質問に答えた
答えないとこの男は同じ質問を繰り返す事を
Aは知っている
『前に話したでしょ？……"同居人"よ』
「オイオイ…随分色気のねェ言い回しだな」
『別に間違っちゃいないでしょ？』
Aの発言に男は少し不服のようだ
前に話した、と言っても家族は焔ビトになり
独り身だが同居人が増えた、と話を聞いただけだ
初めて飯を食べた日も迎えが来ると言って
紅丸の送迎を断っていた
その同居人が目の前に居る怪しい男だと
Aは言う
冗談も言うがさっきの発言に
嘘を付いている様には見えない
本当にこの男がAの同居人なのだろうか？
「………」
『貴方じゃ変な言い回しをして紅丸に警戒されて断られる可能性が大きいのに……』
「残念だが、もう了承は得てんだ」
『え？嘘、本当に？……紅丸、貴方本当に私達と一緒に皇王庁へ乗り込むの？いいの？』
「オイ待て、今何つった？……"わたしたち"？」
『え？ジョーカー説明してないの？まさか…一緒に行く事だけしか伝えてないの？』
もう、策士(ペテン師)ね…と腕を組んで
呆れたようにジョーカーを見上げるA
聖陽教へ乗り込むのは自分とこの男の2人だけだと
思っていた紅丸は表情こそ変わって無いが
至極驚いている
「誰も"2人で"…とは言ってねェだろ？」
「Aもお礼参りに付いて来るって事か？ガキがする事じゃねェだろ」
『またそうやって私を子供扱いするのね。いい加減現実を見なさいよ、バツ丸』
「"バツ丸"言うんじゃねェ」
『安心なさい、こう見えて弱くないの。自分の身は自分で守れるし……それに……』
私は歩く知識欲よ
こんな唆るモノを前に御預けは出来ないわ、と
不敵に笑う彼女は幼女の顔では無かった
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辰砂(プロフ) - Yurkiさん» ありがとうございます(^^)夢主とリヒトさんの関係はそうであってくれと願って刺の無い黄色の薔薇にしました(^^) (2020年9月22日 23時) (
レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
Yurki(プロフ) - 更新お疲れ様です！凄いです…読んですぐに花言葉調べに行っちゃいました笑いつもありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2020年9月22日 14時) (レス) id: c534ba0c76 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - かぼちゃさん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けて光栄です（ ; ; ）私もカチコミ組押しなのでこれからもどんどん夢と絡ませる予定です(*´-`) (2020年9月22日 13時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - Yurkiさん» ありがとうございます！更新頻度にムラがありますが今後もどうぞ宜しくお願いします(^^) (2020年9月22日 13時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ - この作品すごく面白いですね…!!作品が始まった時から毎日密かに見ていました…この作品奥が深くて読んでいてすごい面白くて楽しいし、個人的にカチコミ組めちゃめちゃ好きなので…もう、ほんと、ありがとうございます…(?)更新頑張ってください!!応援してます!! (2020年9月22日 11時) (レス) id: a71fca1158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辰砂 | 作成日時：2020年9月21日 14時
