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"私は太陽にはなれないけれど
月や星にはなれるわ"
そう言って笑ったAは太陽も
月も星もないこの"地下"で煌々と輝いていた
光と無縁？そんな事は無い
ジョーカーは確かに"光"を知った
例えそれが神々しい太陽で無くとも
伏魔殿に巣食う悪魔の様な女に少なからず
ジョーカーの心は救われた
天使の様な容姿を持つが
中身は悪魔のような人間だ
お互い過去に何があったのかは知らない
「……俺達に、過去(傷の舐め合い)は必要ないってか」
Aが静かに眠った約6時間後
ピロピロピロと可愛らしい機械音が
猫の人形から聞こえる
慣れた手つきで猫の尻尾部分にあるボタンを
押せば聴き慣れた声が聞こえてきた
「よォ…海外旅行は楽しめたか？」
〈おや、君が受け応えする何て珍しいね〉
「悪魔のお嬢様は夢の中へお出掛け中だからな」
〈ありゃりゃ、それも珍しい……けれど、困ったな〉
「急用か？」
〈Aにはすぐに解析して欲しいデータがあるんだけど……〉
流石に起こすのは可哀想だよね、と
困った笑いが猫の人形から聞こえてくる
「知識欲の女王様だぞ…んな事で怒ったりしねェよ。………起こすか？」
〈後々、僕殺されないよね？〉
「それは保証出来ねェな」
ククク、と喉を鳴らしせば通話の相手は
やだなァとありもしない未来に
ゲンナリした声色が聞こえて来る
ジョーカーはソファから立ち上がり
猫の人形を持って
Aの寝ているベッドへ近づいた
「A……」
『…………………』
控えめに名前を呼んでみるが
彼女からの返事は無い
彼女は丸二日寝ていない
起こすのは少々気が引けるが…
「A、起きねェと喰っちまうぞ」
『…………………………………もっと、……献身的な起こし方、が…あるでしょ…』
うつ伏せでスースー寝ていたAの耳元で
小さく意地の悪い声で囁けばゆっくり頭部が動き
ジロリとブルーサファイアの瞳が
ジョーカーを睨み付けた
その姿にニヤリと口角を上げて猫の人形を
Aの側に置いた
「起きたぞ」
〈え？本当に？〉
『…………………あら……リヒト……息災かしら？』
〈なかなか危ない体験をしたけど…この通りさ〉
猫の人形から聞こえて来る
ヴィクトル・リヒトの声で
Aの脳は完全に覚醒した
中華半島へアドラバーストの調査へ行っていた
彼は調査を終えて帰宅中の軍船の中だと言う
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辰砂(プロフ) - Yurkiさん» ありがとうございます(^^)夢主とリヒトさんの関係はそうであってくれと願って刺の無い黄色の薔薇にしました(^^) (2020年9月22日 23時) (
レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
Yurki(プロフ) - 更新お疲れ様です！凄いです…読んですぐに花言葉調べに行っちゃいました笑いつもありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2020年9月22日 14時) (レス) id: c534ba0c76 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - かぼちゃさん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けて光栄です（ ; ; ）私もカチコミ組押しなのでこれからもどんどん夢と絡ませる予定です(*´-`) (2020年9月22日 13時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - Yurkiさん» ありがとうございます！更新頻度にムラがありますが今後もどうぞ宜しくお願いします(^^) (2020年9月22日 13時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ - この作品すごく面白いですね…!!作品が始まった時から毎日密かに見ていました…この作品奥が深くて読んでいてすごい面白くて楽しいし、個人的にカチコミ組めちゃめちゃ好きなので…もう、ほんと、ありがとうございます…(?)更新頑張ってください!!応援してます!! (2020年9月22日 11時) (レス) id: a71fca1158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辰砂 | 作成日時：2020年9月21日 14時
