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ヴィクトル・リヒトは抑えきれぬ興奮を
隠す素振りも見せずに何やらダンボールに
実験器具や機械を詰め込んでいた
「行くんだな」
「うん。この目で確かめて来るよ」
どうやらアドラバーストの調査で
中華半島にある空間の裂け目に出向く作戦が
正式に決まったようだ。
Aの想像した通り、第２の新人に
案内役を頼み
第４の中隊長と新人1人の協力を得たそうだ
Aは革のソファへ腰掛けて
中華半島へ向かうメンバーと
調査の概要を眺めていた
『まぁ、妥当な判断ね。今回の名目はあくまで"調査"。けれど未知の土地に足を踏み入れる事になる……故のメンバーね』
読み終えた概要書類を
ポイっとその辺に投げ捨てた
その姿は何処か面白くない、と言った表情だ
「いやしかし、忙しい…忙しい……何を持っていけばいいか迷ってしまうよ」
『貴方は遠足前の小学生かしら？余計な物を持って行って重要な物を忘れて行ったら、そのsteel woolを使って燃焼実験してやるわ』
「………怖い事言うなァ。それに、steel woolって…」
「俺も付いて行きたいけど、関所が厳しいからな」
『……………』
「ジョーカーも消防官になれば良かったのに」
「それも悪く無い」
『……嫌だ、似合わないわ』
ジョーカーの煙草の煙が特殊消防隊の
防火コートを来た自分の姿に変わる
其れを見たAは顔を歪めて
似合わないと言った
「Aだって、シスターになれば堂々と付いていけるのに」
ニヤついた顔でAを見れば
足を組んでジロリとリヒトを見返した
私が聖陽教のシスターですって？笑わせないで
と彼女ならばそう言うと思った、が…
『聖陽教のシスター筆記試験と面談なら5歳の時にとっくに合格しているわ』
「…………」
「…………」
『…………ちょっと、何よ』
「……Aが、シスター……」
それこそ似合わねェな、とジョーカーは
煙草の煙でシスターベールを被ったAの
姿を形作った
『私が一番思ってるわ。似合わないのは重々承知よ』
それに、好きで会得した訳じゃ無いから、と
Aは不機嫌そうにそっぽを向いた
「第５の火華大隊長とAの調べてくれたデータから目星はつけた。そのポイントに実際行って見てくるよ」
『……………』
「荷物に紛れて付いて行くとか考えるなよ？」
『考えて無いわよ。私達は私達で、やらなきゃならない事は山程あるの……国外調査は爆発頭に任せましょう』
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辰砂(プロフ) - Yurkiさん» ありがとうございます(^^)夢主とリヒトさんの関係はそうであってくれと願って刺の無い黄色の薔薇にしました(^^) (2020年9月22日 23時) (
レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
Yurki(プロフ) - 更新お疲れ様です！凄いです…読んですぐに花言葉調べに行っちゃいました笑いつもありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2020年9月22日 14時) (レス) id: c534ba0c76 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - かぼちゃさん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けて光栄です（ ; ; ）私もカチコミ組押しなのでこれからもどんどん夢と絡ませる予定です(*´-`) (2020年9月22日 13時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - Yurkiさん» ありがとうございます！更新頻度にムラがありますが今後もどうぞ宜しくお願いします(^^) (2020年9月22日 13時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ - この作品すごく面白いですね…!!作品が始まった時から毎日密かに見ていました…この作品奥が深くて読んでいてすごい面白くて楽しいし、個人的にカチコミ組めちゃめちゃ好きなので…もう、ほんと、ありがとうございます…(?)更新頑張ってください!!応援してます!! (2020年9月22日 11時) (レス) id: a71fca1158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辰砂 | 作成日時：2020年9月21日 14時
