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紺炉は良くぞ聞いてくれた！
と言いたそうな顔で
口角が上がっている
なんだか嬉しそうである
対して紅丸は笑顔のまま腕を伸ばして
上からAの顎を掴んだ
必然的にAは顎を持ち上げられ
上を向く形になる
視線の先には笑顔の破壊王
眉間に見える青筋は気のせいだろうか？
「ガキが見ていいモンじゃねェ」
『失礼ね、子供じゃないわよ』
そのまま紅丸はAの腹に手を回して
自分の膝の上に乗せる
何故？と思ったが此処でジタバタすれば
彼の癪に触って面倒な事が起こりそうだと思い
大人しく膝の上で酒を煽った
「だいたい、俺じゃなくたって良いだろ」
「いや、こればっかり譲れねェな」
こんな肝っ玉のデケェ良い男は紅しかいねェ
と紺炉も酔いが回っているのか
紅丸を褒める事しかしない
「お前だって鍛えてんだろ…」
「誰が炭化した肌見て喜ぶんだよ」
『あら、そんな事無いわ』
Aの発言に紺炉は
キョトンと呆けた顔をした
『身体を鍛えている人はどんな状態であれ美しいわ』
「…お前ェ…」
紅丸が奇怪そうな声を上げる
何だと思い身体を横にして顔を除けば
笑顔は消えてまるで変な奴を見る目で
Aを見つめていた
「とんだマセガキじゃねェか。どんな嗜好してんだよ」
『あのねェ、別に性的な意味は無いわよ。芸術的な意味で言ったの。人を変態みたいに言わないで』
3人でどのくらい酒をかっ喰らっていたのだろう
時間は確認していないが
おそらく日付が変わるくらいの時間に
なったに違いない
紅丸は相変わらず笑顔だし
紺炉も心なしか頬が赤い気がする
普段と変わらないのはAだけだった
「お前さん、本当に強ェんだな」
『まぁ、私を産んだ人も強かったし…遺伝ね』
「テメェの家族は？」
『居ないわ』
「「…」」
『ちょっと、そんな可哀想な奴を見る目で見ないで頂戴』
美味しいお酒が不味くなる、と
ブスッとした顔で紅丸と紺炉へ顔を向ける
『何年も前に焔ビトになって死んだのよ。この世界じゃ珍しい話じゃ無いわ』
今は同居人も増えて
それなりに楽しくやっているので
気にするなとAは笑った
「前に迎えに来るって言った奴か」
『ええ、そうね』
「今日は帰んのかィ？」
『うーん…どうしようかしら……バツ丸が潰れたら帰ろうかしらね』
「あ？」
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辰砂(プロフ) - Yurkiさん» ありがとうございます(^^)夢主とリヒトさんの関係はそうであってくれと願って刺の無い黄色の薔薇にしました(^^) (2020年9月22日 23時) (
レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
Yurki(プロフ) - 更新お疲れ様です！凄いです…読んですぐに花言葉調べに行っちゃいました笑いつもありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2020年9月22日 14時) (レス) id: c534ba0c76 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - かぼちゃさん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けて光栄です（ ; ; ）私もカチコミ組押しなのでこれからもどんどん夢と絡ませる予定です(*´-`) (2020年9月22日 13時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
辰砂(プロフ) - Yurkiさん» ありがとうございます！更新頻度にムラがありますが今後もどうぞ宜しくお願いします(^^) (2020年9月22日 13時) (レス) id: 96fa6c78c6 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ - この作品すごく面白いですね…!!作品が始まった時から毎日密かに見ていました…この作品奥が深くて読んでいてすごい面白くて楽しいし、個人的にカチコミ組めちゃめちゃ好きなので…もう、ほんと、ありがとうございます…(?)更新頑張ってください!!応援してます!! (2020年9月22日 11時) (レス) id: a71fca1158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辰砂 | 作成日時：2020年9月21日 14時
