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「んなもん、次の手を考えるに決まってんだろ」
『………。』
「俺は神でも何でもねぇ。だから、もてる知識を全て使って必ず成功するルートを作る」
「アレキ、ルリ様の病は治らないんだ。」
『どうして?』
「誰も治った事が無いし治し方もわからないからだよ。だからせめて延命という形で私達は薬を調合するんだ」
『(そんなの…治せない奴の言い訳だ)』
『…………』
幼い頃の父の言葉にAは
不満を持った。それから薬に没頭した。
自分がルリの病を無くそう、と。
それは一つ下のクロムも同じだった。
2人でルリの病を治そうと誓ったのも
もう随分と昔のことだ。
『…わかった。とりあえず万能薬を作るまで協力するよ。コハクを大木から救出してくれた君は少なくとも悪い輩じゃ無さそうだし。』
「おありがてぇ話しだな。」
『ルリの病気が治ったら正式に科学王国民にでも、使いっ走りでも何でもなるよ』
「ククク、その言葉忘れんじゃねーぞ?」
『逆に言えば君は私と一緒にルリの病を治さなきゃならない使命が出来たんだよ?』
「ああ」
『だから…しっかりその知恵をルリの為に使ってね』
不適に笑う薬師と科学使い。
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作者名:辰砂 | 作成日時:2020年2月5日 2時