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「いや〜〜電気って凄いんだよね千空ちゃん！」
ここで登場するのがメンタリスト。
蝙蝠男のあさぎりゲンである。
口八丁手八丁で彼らの心を巧みに掴んで
発電機を回させる。
「電気さえあれば金や銀の槍なんかも作れちゃったり、直せちゃったりするのかな？？ねえ千空ちゃん…！？」
『…………………』
「電気でメッキは相当厳しいぞ。知ってんのかよレシピ！」
「何１つ知らないよ〜〜」
「あさぎりゲン、貴様本当に言葉が羽のように薄っぺらいな……」
『……ペラペラ男』
あさぎりゲンのペラペラな演説によって
物凄い勢いで発電機を回す金銀兄弟。
少し可愛そうな気もするがこれも文明の為。
どうか許してほしい。
しかし本当に磁石と銅板で
発電できているのだろうか？
「ホントにアレで発電出来てんの？」
「蒸し焼きにした竹の繊維だ。」
千空がゲンに見せたのは葉の上に乗った
細い竹の繊維だった。
それを持って科学倉庫の屋根に登る。
銅線を伸ばしてその繊維の両端に触れれば
「あ〜〜……そうか、アレ…エジソンか〜〜」
『…(エジソン？)』
「日本の竹から作ったエジソンの電球だ……」
西暦5739年。
この石の世界を照らす白く眩い科学の灯。
刹那。真っ暗闇を照らした１つの白い灯。
それは眩く、誰もが目を窄めた。
夜に灯った科学の光。
天空に輝く星達に負けない輝きを放った
"それ"は一生忘れる事が出来ないだろう。
「石器時代に電気だよ、ジーマーで……こんなん見せられちゃあねぇ〜〜〜〜？…司ちゃん」
ゲンの言葉は暗闇に吸い込まれていった。
『……………』
暗闇でもわかる彼の顔は歓喜と奮起の感情が
読み取れた。
夜でもほぼ昼間と変わらないくらいの視界を
持つAにとって、先程の光は
あまり驚きはしなかった。
現代人と言うのは
光が無ければ夜道は歩けないのか
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作者名：辰砂 | 作成日時：2020年2月5日 2時
