検索窓
今日:21 hit、昨日:1 hit、合計:152,674 hit

21 ページ22

食事に関して人生を捧げている
村一番の食いしん坊、ガンエンも
村の食事に不満を持っているようだ


『(こんな悪い顔をする奴はまだ完全に信用できない)』


もし万が一と言う場合もある
薬師で暗殺術に長けたAは
もしの場合も視野に入れて彼らと共に行動をする


決して悟られぬように

脳ある鷹は爪を隠す


▽▼△▲▽▼△▲



次の日巫女殿から帰ってくれば
何やら大量の猫じゃらしの実を笊に入れていた。


「ルリ姉の容体は!?」


コハクは真っ先にアレキに近寄り姉の容体を聞く
はっきり言って良くは無い。いや、悪い
かなり症状は進行している


「その様子じゃ良くはねぇな」

『症状の進行は遅いけど確実に悪い方へと進んでいってる。良くなる兆しは見えないのが現実かな』

「………」

「ならとっとと万能薬を作っちまおうぜ!!」


猫じゃらしの実を今度は
大きな水瓶に入れてかき混ぜる


『それも"サルファ剤"に必要なの?』

「まぁ、間接的にな!」


クロムと千空が怪しげな顔で笑うので
きっとサルファ剤を作る過程には
猫じゃらしは不必要な物だと判断する


「この猫じゃらしでクソ美味い飯を作って科学王国民をじゃんじゃん増やしまくる!」

『……………』


飯作りか…なら私は不要だなと勝手に判断し
この場を立ち去ろうとすれば首根っこを
千空に掴まれる


「何処いくんだ?科学王国民!」

『…飯作りに私は不要かと思いまして』

「おぅおぅアレキ!お前も貴重な科学王国民の1人なんだから協力しろって!」


ゲスい顔の男2人に両腕を掴まれずりずりと
引きずられていく。

私はいつの間に科学王国民になったのかと
頭を悩ませたが緑色の小さな粒をせっせと
ゴミと毛、実に分ける作業をさせられる。


『(万能薬が出来るまでの間協力するとは言ったけど…)』


果たしてこの作業は自分が必要なのか?と
疑問を抱くばかりであった。

実にだけになったものをすり潰し粉末状にする。
その粉に生卵と灰のアクを入れて手で捏ねる。

均等に伸ばし包丁で細長く刻む。
2つの大きめの鍋にネギや動物の骨、肉
魚を入れて煮込む。

今までに嗅いだことのない芳醇な香りが
アレキ達の鼻腔を抜け口腔内では唾液が溢れる


「俺らはな3700年前このクッッソ旨い科学の飯を"拉麺"そう呼んでた。」


茹でた猫じゃらし粉を器に入れて2種類の出汁を
注ぎネギやメンマ、肉を乗せれば
石の世界初の「拉麺」の完成だ。

22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
126人がお気に入り
設定タグ:Dr.STONE , dcst
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:辰砂 | 作成日時:2020年2月5日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。