事故にあったら弟の推しに拾われた話【ONEPIECE】 (ページ17)

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暴発ページ17

ｷｯﾄﾞ「どうなってんだ…あいつ」

ユースタス・キッドが肩を上下させて
パシフィスタを睨む。

どれだけ攻撃が当たっても、
平然とした顔で立ち上がってくる。

確か麦わらの一味なんて、
パシフィスタ一体に全員ボロボロになってたはず。

ルフィ達はどうやって一体倒したんだっけ？

そう思っていたその時、
私の背後から何人もの足音が聞こえて
私は慌てて振り返る。

「あっ、おまえ！！」

『シャチ！？』

そこに居たのはハートの海賊団だった。

ﾛｰ「お前は…奥にいるのは、ユースタス屋と、」

ローは煙の向こうから姿を見せたパシフィスタに
目を見開いた。

ﾛｰ「何で”七武海”がこんな所に…！」

『キラーさん、ローの後ろから海兵たちも追ってきてるみたいです』

動揺するローに構わず、
私はキラーさんに海兵の存在を知らせる。

するとパシフィスタがパカ、っとその口を開いた。

そして口の中で光が集まったかと思うと、
ピュン、と口からレーザーをこちらへ放った。

ギュッと目を閉じ死を覚悟したのに、
そこにはなんの衝撃も来なくて…

どうやらローがシャンブルズで
私もついでに逃がしてくれたようだった。

おかげでローと仲良く
パシフィスタの目の前に来てしまった。

6m越えのその体に、思わずその場にへたり込む。

ｷｯﾄﾞ「トラファルガーてめぇ、こいつをこんな所に連れて来やがって！邪魔するんじゃねぇ！」

ﾛｰ「命令するなと言った筈だ。それとも、あのまま光線の餌食にした方が良かったか？」

2人は私を間に挟んで
パシフィスタから1mmも目をそらすことなく
そう言葉を交わした。

そして、同じく目をそらすことなく
ユースタス・キッドが私に声をかけてきた。

ｷｯﾄﾞ「A！死にたくなけりゃ下がってろ」

死にたくない。

そりゃ死にたくないよ…。

…けど

『こ、腰が抜けて…動けない』

ｷｯﾄﾞ「ハア！！？」

ﾛｰ「チッ、面倒だな…」

私の言葉に2人はチラリと一瞬、
私に目を向けた。

その時…

パシフィスタが再びパカっと口を開いた。

私の脳裏でロビンが、
光線を出そうとしたパシフィスタの口を塞ぎ、
口の中で暴発させた映像が浮かぶ。

『ユースタス・キッド！力いっぱいのアッパーで自爆させて！！』

私の声と同時に彼が動き出した。

今にも放たれそうになっていた光線より先に
彼のガラクタや武器まみれの拳がその顎を捉える。

＿＿ピピピピ…ボォン！

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