生意気永瀬。

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Your side








他愛もない話をしながら、ゆっくりめに夜道を歩く。









部活の話とか、クラスの話とか、体育祭の話とか。






今、とっっても幸せ。









「Aちゃんって日曜とか何して過ごしてるの？」









「私は·····、友達と買い物に行ったり、映画に行ったりですかね」









「へえ、じゃあ、明日暇？」









「明日は暇です〜」









·








·







「じゃあ遊ばない？二人で。」









「·····へ？」









あああ女子力の欠片も無い間抜けな声出しちゃ

った·····じゃなくて！！！！！









「どういうこと、ですか？」







「ん？そのまんま。Aちゃんと俺とふたりで遊ぼ？ってこと。」









話が急展開過ぎてついていけない·····！！









「私が、先輩と、遊べるということでしょうか····？」







「そう。んー、じゃあ、俺の家おいでよ！昔の試合のトロフィーとかあるし！」









「え、本当にいいんですか·····？！」









・・・何故か顕嵐先輩が遊びに誘ってくださっている。






これは幸せすぎる夢？






必死でほっぺたを引っ張る。

「いたっ」






痛い。現実？





でも今日の試合終わりから顕嵐先輩と関わりすぎてるし、やっぱり夢？






「ってか家ここだよね？じゃあね、また明日。10時に迎えに来るね！」









「え、えっと、ありがとう、ございます·····」





「明日楽しみだなぁ、よろしく！じゃあおやすみ〜」









そういって手をひらひらさせて帰る顕嵐先輩。









やっぱり夢なのかな、と思ってぐるぐる回ってみる。







あ、目眩。








じゃあ、これは現実···？









顕嵐先輩との約束が事実だということにやっと
気がついて、玄関の前で飛び跳ねる。






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·









·









ー知らない。
遠くから顕嵐先輩が私を猟奇的な目で見てるなんて。
怪しい笑みを浮かべているなんて。

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