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Your side
行為が終わって、
顕嵐先輩が眠りについたのを確認してから。
必死で、家を出る。
エレベーターのボタンを連打。
こういう時に限って、
エレベーターはなかなか来ない。
涙が、止まらない。
「っ、さい、あく、っ」
ー35階です、下に参ります。
乗り込もうと、顔を上げる。
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「え、センパイ？え、泣いてるん？どうしたん？」
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「な、がせ、」
＊＊＊
コンビニで新作のティラミス氷を買って、
帰ってきたら。
何が起きたかわからないけど、
最悪、と言いながら泣いているセンパイがエレベーターに乗り込もうとしていて。
「な、がせっ、っん」
突然、抱き着かれる。
センパイの柔らかい薔薇の匂いと共に
男物の制汗剤の匂いが鼻を掠める。
「どうしたん？」
そう聞いても、泣きながら腕が俺をより一層強く抱きしめるだけで。
「とりあえず、俺の家入ってや、」
「うっ、ん、」
胸板に顔を埋めたまま、必死で首を振る。
部屋に入れると、玄関先に座り込んで
手で顔を覆って「見ないで」の一点張り。
センパイは何をしていたらここにいるんやろう。
泣いている原因は？
そんな疑問が頭をぐるぐると渦巻く。
この階に住んでいて思い当たる節があるのは。
俺と、顕嵐センパイと、
あ、去年卒業した女の先輩もいたんやっけ。
俺やないし・・・
もしかして。
有り得ないと思うけど、嫌な予感がする。
「もしかして顕嵐センパイ？」
「うっ、っ、」
落ち着いてきた泣き声がまた激しくなったのが、疑いから確信を導くの材料になる。
センパイが顕嵐センパイのことを好きなのはずっと前から気づいてるけど。
振られた？
そんなことなんて俺でも絶対に聞けない。
「な、がせ、顕嵐センパイが、怖っい、」
怖い、という予想外の答えに困惑の指がセンパイの頭に触れる。
そんなときでも。
大切な女の子が自分に泣いてすがっている姿を見て、"守りたい"と思うのは、俺だけ？
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ゆっぴ - 廉大好き (2021年2月16日 1時) (
レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ - 廉くん、顕嵐から助けてあげて下さい。てか、顕嵐最低 (2021年2月16日 1時) (レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
楽 - めっちゃおもしろかったです。(≧▽≦)一回読むと主人公とＪｒ，の虜になってしまいます(*^▽^*)これからも頑張ってください!(^^)!応援しています。 (2018年2月19日 23時) (レス) id: ffd776ae7f (このIDを非表示/違反報告)
loveけんてぃ(プロフ) - コメント失礼します。更新楽しみにしています！キンプリ、おめでとう☆ですね！私もとーっても嬉しいです！これからも応援しましょーね！！ (2018年1月17日 23時) (レス) id: 36c64f460f (このIDを非表示/違反報告)
あいイちご(プロフ) - ルビ振り？ですか？ (2017年5月22日 14時) (レス) id: fb81e4941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2017年3月25日 16時
