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この香り、って。
「Aちゃん、少し目隠ししてもいい?」
「ぇ、いいけど...」
返事を聞くや否や、
すぐに視界が真っ暗になって。
「まっすぐ、俺の誘導に従って歩いて?」
手を繋がれ、背中を支えられて、
誘導通りに歩く。
いま、すっごく密着してるよね...?!
バクバクと跳ねる心臓が、うるさい。
歩けば歩くほど香りは少しずつ強くなり、
去年の夏ぶりに聞くような、音。
「はい!着いた!」
ぱっ、と目隠しを外される。
「わあ....!」
目の前に、ライトアップされた海が広がる。
「ここに、連れてきたかったの。Aちゃんのこと。...内緒にしててごめんね?!誕生日だから、その、いいかなって」
怒ってもいないのに焦る飛貴くんが、可愛い。
「ぜーんぜん!嬉しい!連れてきてくれてありがとう、」
飛貴くんの顔を見上げると、ぱっちり合う目。
それと同時に、手を繋ぎっぱなしだと気づく。
「...っ」
キラキラとした綺麗な瞳に吸い込まれてしまい
そうで、照れくさくて、恥ずかしい。
「Aちゃん!あの、その聞いてほしいことがあって...」
「ん?」
目を見つめられて、もう一度手を繋がれて、はっきりとした大きな言葉で告げられたのは。
.
「初めてあった時から、好きでした。付き合ってください。」
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らら - さらさん» ありがとうございます;;遅くなってごめんなさい。 (2018年4月21日 22時) (レス) id: c28aafdecd (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2018年4月8日 7時) (レス) id: 9958edc3c2 (このIDを非表示/違反報告)
らら - まなぶぅ。さん» ありがとう!よろしくね! (2018年2月14日 17時) (レス) id: c28aafdecd (このIDを非表示/違反報告)
まなぶぅ。(プロフ) - Twitterフォローしました! (2018年2月12日 22時) (レス) id: 639dccbe11 (このIDを非表示/違反報告)
永瀬芽実(プロフ) - ららさん» よかったです (2018年1月9日 18時) (レス) id: d12b4435fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らら | 作成日時:2017年12月21日 15時