第57回壁外調査 ページ9
Aside
『リヴァイ…敵はなんだと思う？』
いつもの様に、クシで髪を梳いてくれるリヴァイにそう聞くと、少し動きが止まった。
リヴァイ「…エルヴィンか」
『そう』
トロスト区を塞いだ際に生け捕りにした2体の巨体。
ハンジさんが嬉嬉として実験をしていたけれど、何者かによって殺されたのだ
駆けつけたリヴァイ班の1人ずつにエルヴィンはそう聞いて回った。
リヴァイ「なんて答えた」
『分からないって』
エレンが巨人化出来ると分かったことで、私の中にはある仮説が出来上がっていた。
巨人になれる人間がエレンの他にも複数存在しているのではないかと。
それは根拠のない勘だけど、
ほぼ確信に近いのではないかと思う
『実は巨人になれる人間は他にも…いたりする？』
鏡越しにそう聞くと、しっかり目が合う。
相変わらず綺麗な瞳。
周りは恐れているけど、こんな透き通った瞳をしている人が怖い訳、ないのに。
リヴァイ「まぁ…お前が分からねぇ訳ねぇよな」
おかしいと思ったんだと呟く彼は、やっぱり私の事を1番理解している。
『エルヴィンに言うのはなんか……嫌で』
自分の考えを知られたくないという変なプライドが邪魔をして、結局分からないふりを貫いた。
リヴァイ「そうかよ」
否定しないということは、今回の壁外調査は、
「試運転」なんて生ぬるい目的ではないという事。
数多くの犠牲が出るかもしれない
それは私達も例外ではなく。
リヴァイ「お前は何を信じる？」
不安に駆られていると、急にそんな質問が飛んでくる。
そんなの、答えは1つ。
『リヴァイ』
その答えが分かってた様にリヴァイは頷いた。
リヴァイ「お前の信じたいものを信じてれば良い」
頭の上に置かれた大きな手。
「大丈夫だ」と、口でこそ言わないけどそう伝えてくれている気がする。
その動作だけで、ストン、と不安が消え去っていくんだから大したものだ。
ほらね。
誰よりも優しいでしょ。
あぁでも、リヴァイのこんな優しい顔は私だけに向けててほしいな。
少しの優越感と、独占欲。
リヴァイ「ニヤニヤすんじゃねえ。気持ち悪ぃな」
『…してない』
・
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ゆるどあ(プロフ) - うたねのどあさん» 随分昔の作品なのに、見つけて下さってありがとうございます！夢主の事も褒めていただいて嬉しいです^^応援して下さる方がいる限り、頑張りたいと思っているので、これからも応援よろしくお願いします！ (12月2日 21時) (
レス) id: 77afc98e1c (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - とても好き過ぎます！！！夢主ちゃんの性格、夢主ちゃんの出すタイミングなどすべてが好み過ぎて……！！いつでも楽しみに更新お待ちしております！！これからも応援してます！！ (12月1日 23時) (レス) @page25 id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆるどあ(プロフ) - リリさん» わあぁコメントありがとうございます😭何よりもモチベーションに繋がります！頑張りますね！！これからも応援よろしくお願いします(*´ω｀*) (2022年1月20日 16時) (レス) id: f7782d8058 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - とても面白くて一気読みしてしまいました！更新楽しみにしています！ (2022年1月20日 16時) (レス) id: 257b6b1c52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるどあ(プロフ) - ミルクさん» コメントありがとうございます！返信遅くなってしまい申し訳ないです😢本当ですか！？面白いと言って頂けるのが小説を書いていて1番嬉しいです😭放置しすぎて、いつ更新すんだよ状態になっちゃってますが、頑張りますのでよろしくお願いします！ (2022年1月19日 17時) (レス) id: db34c5bdbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるどあ | 作成日時：2021年4月30日 18時
