偽りの自己 (ページ43)

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hk side ページ43

自分でも胸の音が聞こえるぐらい緊張してた
樹も教室から出ようとしたから焦るし
想像以上に強くドアを開けてしまった

『屋上来いよ！』

なんて言ったけど当然樹は唖然としてて

恥ずかしくて俺は樹をおいて屋上まで走った

ﾊｧﾊｧｯ、、、バンッ

樹「おいっ急に走んなよ、、､ﾊｧﾊｧｯ」

『ごめんっ！自分でしたのに恥ずかしくって、、ﾊｧﾊｧｯ』

なんて謝ってたら隣に樹が立っていた

樹「北斗、、、」

久しぶりに2人っきりだな、、、
やっぱり樹の横顔はいつ見ても

樹「ん？北斗？何そんな見てんの？」

『あっ！えっごめん！』

かっこいいな、、

『樹、そのさっこの前』

樹「あぁ、あれ気にしなくていいよ、、忘れて」

『いやっ、、』

樹「引いたよな急にあんな事、、」

引いてなんかない、、だって俺が聞きたかった
言ってた欲しかった言葉だったから

樹「話はそれだけ？もう帰るよ、、あいつらも待ってんだろっバレバレだって、、、ｸﾞｽｯ伝えといて、、」

『じゅっ、、、』

振り向いた時にはもう樹はドアを開けようとしてた
こんなんじゃ、、俺はあの日の樹みたいになりたかった
俺が初めて友達を作ったあの日みたいにっ

『樹！俺と恋人になれ！』

もういい、、俺の方が引かれるような事言った
恋人なんて、、、なれないよな、、えっ

樹「ほくと、、、、」

『じゅっ、、ｸﾞｽｯじゅりっ、､ｸﾞｽｯ』

久々樹の匂いをこんな近くで嗅いだ
俺の世界一大好きな、、大好きな人の匂い

樹「泣くなって、、､ｸﾞｽｯ」

『樹こそっ！ｸﾞｽｯ、、泣いてんじゃん、､ｸﾞｽｯ』

樹「もうこれじゃ制服びしょびしょだなっ、ﾊﾊｯ」

『どうしてくれんだよっ、、』

ただ俺らは抱きしめ合った
放送で呼び出しされている事も無視して
ただひたすら樹の優しさにすがりついた

樹「北斗、、俺っ北斗の事好きっ、、」

『うんっ、､ｸﾞｽｯ、、俺もだよ、樹』

樹「、、、///」

『何照れてんのﾊﾊｯ、何ヶ月俺ずっと我慢してたってｸﾞｽｯ』

樹「ごめん、、」

『これからはずっと隣にいてよねっ』

樹「こっちのセリフだよっ」

『んははっ！あー緊張したー！』

樹「ほんとっあの日の俺みたいだったよ、、でもかっこ悪かったね？」

『えっ、、それ言わないでよ！』

樹「ははっ、、、おい！さっきから見えてんだよ」

えっ？