yk / jr side ページ28
"______友達なんて1人もいないんだ"
初めて会った彼はそう叫んで出ていった
樹「ゆきちゃん、、、ごめんね」
『いやっ、、、全然、、、』
たろはびっくりしててこーちくんに落ち着かせてもらってるけど、、
『ほくとくんっていつもあんな感じ?』
樹「えっ、、、」
雪「ほくとくんっていつもあんな感じ?」
えっ、、いつも、、、
いや、いつもはあんな叫んだりしない
北斗はいつも、、、1人で抱え込む、、
『いや、あんなにまでなるのは、、、』
高「樹それは言わなくていいんじゃない?」
『あっ、、ごめん、、でも初めてではないよ』
あんなに叫ぶ北斗は今日で2回目だ
あの日、、北斗が裏切られた日
"友達"って存在を自分の中から無くした時、、
北斗は1人で泣いていた
『北斗、、』
名前を呼んだら今までにないぐらい冷めきった目で俺を見ていた
感情を知らないロボットよりも酷く冷たい北斗を
俺はそっと抱きしめた
北「樹、、おれっ、、、グスン」
『いいから、、』
北「"友達"ってなんなのかな」
『えっ、、、』
北斗からの質問に俺はすぐに答える事なんて出来なかった
北「俺、、あの日嬉しかった、、樹が屋上に呼んだ時」
『うん、、』
北「だからっ、、樹に中学入ってもひっつくのは申し訳なくって、、友達出来たと思ったのにっ、、グスン」
『泣くなって、、また友達作ったらい』
北「そうだよなっ」
『えっ』
北斗ならまた友達なんて1人ぐらいすぐ作れると思った
北斗はそんなに酷いやつなんかじゃない
ただ話すのが苦手なだけで、、
でも今の北斗にはそんな考えなんて通用しなかった
抱きしめてた体を急に離され真っ赤な目で俺を睨んだ
『北斗、、、』
北「樹だったら友達ぐらいっすぐ作れるよな!俺とは違ってっ、、、簡単だもんなっ友達作ることなんて!」
『ちょっと北斗!』
北「どうせ今だって俺の事無様だと思ってんだろっ!?なあ!答えろってっ!」
思ってない、無様なんて少したりとも思ってない
なのに、、なんでそれを伝えられないんだろ
あぁ俺怖いんだ、、今目の前で叫んでるこいつが
あの日初めて北斗の泣き叫ぶ姿を見て
俺はもうこんな北斗なんて二度と見たくないって思った
高校に入ってからあいつらと話すようになって
またあの時みたいになるのが怖くてこの事を脅しのように話した
どうせ離れるなら今すぐ離れろよ
でもあいつらは離れなかった
そして今 俺らがずっと避けてた
泣き叫ぶ北斗を見てしまった、、
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作者名:lala | 作成日時:2020年4月28日 20時