偽りの自己 (ページ14)

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hk side ページ14

酷い事してしまったな

昼休みになるといつも大声で名前を呼んできて
小っ恥ずかしいけどそれが嬉しくて
ジェシーと違うクラスなのが嫌だった

でも今だけ初めて違うクラスで良かった、そう思った

まだ樹も帰って来てない
トイレにしては長すぎるって2人に思われたくもなくて

何も無かったかのようにただ黙って教室に戻った

慎「ねー！こーち！それ俺の！、、ってほくちゃーん！」

『うわっ！おい慎太郎！急になんだよ！』

いつの間にか俺の体にでっかい腕が巻かれてた

慎「どこ行ってたの！遅すぎじゃない？まさか！？、、//」

高「慎太郎！やらしいこと想像すんなよ！、、おかえり北斗」

慎「や！別にほくちゃんがーーっね！？女の子に捕まったとかそんな事これっぽっちも思ってないよ？ね？」

『慎太郎、、何1人で全部言ってんの、、苦笑』

慎「あっ、、や！それよりこれ！ありがと！」

『ちょっとは自分でしてこいよな』

やっぱこの2人といたらほんと気が楽だな

俺にとっては大事な"クラスメイト"だから

『、、、ありがとな』

慎「え！ほくちゃん急にどうしたの！？今日は一段と素直じゃないですか～！？」

『なんだよ！早く席行けよ！』

見た目はがっちりで逞しいし、声は無駄にでかい

でもなんか弟のように思えるそんな慎太郎が好きだ

当の本人は自分の席に戻るまでに数人の友達に話しかけられて
あたかも自分が解いたかのように宿題を見せてた

男1「慎太郎宿題してるとかめずらしーじゃん！」

慎「ほくちゃんに聞いたんだよ！なんかあったら北斗に今度から聞けよ！、、あっでもダメだ、、」

男2「え？やっぱり俺らと話したくない感じ？」

女1「なんか誰も寄せ付けてない感じだもんね、、」

全部丸聞こえなんだけど、、
やっぱ声がでかいやつにはそれなりの声量のやつが寄ってくんのかな

慎「いや！そうじゃ、、」

女2「よく北斗君と一緒にいら「ちがうって！！」」

高「うわ！びっくりしたー、、あいつ声デカすぎ、、苦笑」

さすがにあの声はでかすぎるよ慎太郎、、
隣のおじーちゃん寿命縮むって、、

慎「そうじゃなくて！ほくちゃんが宿題見せるのは俺だけなの！皆が思ってるほどほくちゃんぼっちじゃないよ？」

ぼっちって、、まっ言えてるけど、、

慎「ほくちゃん優しいんだからね！ね！ほくちゃーん！」

急にこっちに振ってくんなよ
周りもさっきまであんな言ってたのに
今じゃすんごい顔してこっちみてんだから苦笑