安らかにお眠り。（mmkj)

惚れ薬。 ページ6

(ｍｍside)







俺はそいつの脇腹に手を入れてゆっくり立ち上がらせた。


その人はまだ顔を赤らめて顔を背けながらチラチラ俺を見ている。

やーばー、その顔そそる…。







目「そう言えば…名前聞いて無かったね、名前はなんだい？」


『……こ、こうじ…向井康二……』


目「康二ね…康二って呼ぶから」


康「う、うん…」






康二…かぁ、、、綺麗な名前だ。


俺は気が付けば早く康二と番(つがい)になりたいって思い始めた。




俺を見上げる純粋な目。

その顔につばを飲み込む。







目「俺のこと怖くないの？」


康「怖いけど…叫んだってどうせ、狼さんは俺の血を吸うやろ？」


目「ふふっ、俺のこと狼さんって呼ぶんだ。なんで？」


康「ばあちゃんに教えられたんや。吸血鬼は悪い狼さんやって。俺は赤ずきんちゃんやって」


目「はーん…そりゃ可愛い赤ずきんちゃんだね？」


康「ん…言っとくけど……俺は、吸血鬼は好きやないねん」






あー…………萎える。


好きになってもらわないと困るのになぁ…俺も頑張って好きになろうとしてるのに。







目「別にいいよ。でもねぇ…このまま俺の番(つがい)になってくれなきゃ痛い目に合うのは君だよ…？」


康「ええよ、別に…………」








意外と華奢そうな顔で俺を睨んで言ってくる顔には『怪物になんか屈しない』っていう表情だった。


前言撤回、面白い奴だ。






目「あのさ、俺と番(つがい)になるっていうのは、俺に血を吸われるんだよ？いいの？」


康「怖い人やったら嫌やけど…狼さんは優しくしてくれそうやもん」







ハー……ダメだ。


可愛いが過ぎる。








目「今日は番になる日なの、だから…初めから項を噛んだりはしない。今日は…ここ……かな？」






康二の頬を撫でて、顔の右にある黒子(ほくろ)を撫でてチュって口づけをする。


康二は自分の頬を触りボンって顔を真っ赤にさせた。

もうこの子はホントに…面白い。






康「……ふぇ、、ほっぺた…？」


目「この黒子(ほくろ)から頂こうかな…？チクってすると思うけど、大丈夫？」


康「…………」


目「康二……？」






康二はしばらくボーっとしたかと思うと突然、目を閉じて『んっ』て唇を突き出した。






康「いつでも……かかってきぃや…」









・









この子ホント無理、可愛すぎる。









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あぁ…酷い。

罠にかかったのは。→←ある意味初夜。

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