線香花火。（yuri)

＃＃ ページ3

(宮舘side)






そして、二人あっという間に花火を使い果たしていよいよ線香花火。

線香花火って意外と時間を使うんだよね。
その分線香花火の緩い灯りが翔太を照らしてて綺麗…なんだよね。





渡「涼太ー、俺宿題終わってないんだけどー」
舘「ぇえ、今それ言うの」
渡「まぁ、いっか。気合と根性で終わらせるわ」
舘「翔太に根性なんてない」
渡「え”、なにそれ失言ー!!」
舘「ふふっ、ごめんごめん」





線香花火を翔太と二人で半分こして最後の2本を同時につける。




渡「あー、今年も夏が終わるなー」
舘「だねー」
渡「俺今年も全然焼けなかった」
舘「俺が陰で日焼け止め塗ってあげてたの」
渡「うわ、出た。涼太のお節介」
舘「お節介じゃないでしょ？肌傷んで辛い思いするの、翔太だよ」
渡「そうだけどさ…」
舘「いいじゃん。翔太モテるんだし」




『ジジジジッッ…』って音がして線香花火がパチパチ弾ける。




渡「そういう涼太もモテるでしょ」
舘「……まぁね」
渡「否定しないんだ」
舘「翔太と同じぐらいのバレンタインチョコは貰ってきたつもり」
渡「ははっ、そうだった」
舘「翔太よりも早く彼女できちゃうかな…」
渡「え、ヤダ、それ寂しい」
舘「なんでよ」
渡「涼太、独占できなくなっちゃうじゃん」





ほらまたそういうところ。

そういうとこが俺を意識させて期待させちゃうんだよ？
逆に期待しちゃってもいいの？





渡「あー、もうすぐで散っちゃう」
舘「ホントだ」
渡「寂しー」





俺の顔を見て、ふふふって微笑む翔太。


どうしても勘違いしてしまう。
翔太は俺のことをほかの人とは違う目線で見てるって。

線香花火がバチバチバチッって大きな音を立てるとともに俺の心拍数も上がる。







渡「…………ねぇ、涼太ー」

舘「なぁに？」

渡「言おうか迷ってたんだけど、」






翔太はそこまで言うと少し口をつむんで、

少し赤く染めた顔で、俺を見た。






『俺ねー、好きな人できた』







その言葉と共に俺の線香花火がプツンと切れて落ちた。









・








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ここから頑張っていきます…。
どうか高評価＆コメントよろしくお願いいたします(__)

ゆり組初心者です、さらに書き方変えました汗



すみません、新しい作品に変えました(旧IDだったので…

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