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(向井side)
”今日はめめはいったい何をしてるんだろうな…”
”今頃向こうでめめはもっと大変なことしてるんだろな…”
”一人で生活できているのかな…？”
”カッコよくなってんのかな…”
”あぁ、会いたいな…”
”めめ…”
・
・
・
思い出すのは、それは遥か遠い遠い昔のこと。
『ッ…おい‼康二、、康二っ…起きんかい…康二ッ…!!!!!』
向「ん…」
今の俺たちの関係に、気持ちに、何の名前もついていなかった懐かしいあのころ…。
向「だぁあああ!!!!!なんやねん!!うっさいなぁ!!」
室「うっさいちゃうやろ!?お前が起きひんから起こしてやったんやぞ!?」
向「知らんわァ!!ボケェ!!」
室「はぁあ？！」
向「人が気持ちよく眠ってるところを起こしやがって!!」
室「黙れェ！！！！！！！」
14歳だった俺はいつも叔父の室ちゃんと小競り合いばかり。
いつもだったらこのまま喧嘩がヒートアップするんだけど、今日は違った。
室「あぁ…あんな、康二。喧嘩がしたいわけやないんや」
向「？！なんや!?」
室「康二、お前掃除するの好きだろ？」
向「……好きやけど」
室「お駄賃あげるわ、やから明日の休みに向かいの空き家を掃除しておいてくれへんか？」
はぁ？なんでやねん、嫌やわ。
普段ならこう言うだろう。
でも、今日は違った。
もしかして、誰か引っ越してくるのではないか!?
向「向かい!?誰か入居するんか!?」
「こっ…子供、、その家族には子供いんのか!?」
「え、どうなん室ちゃん!!」
室「うっさ……14歳の同い年の男が来るんだってさ」
向「同い年……!!」
向「俺今から掃除してくる!!」
室「えっ!?今からって晩飯の支度はどうするん!?」
向「んなもん知らん!!自分で作って!!」
室「おッ…おい!!康二!!」
小さいころから田舎暮らし。
ホントにド田舎だったから近所には年齢の近い子供がいなかった。
向「同い年!!」
「しかも男!!」
よく漫画や小説などで見る『友達』というものしに心底憧れていた。
向「来るんや!!同い年の子供がッ…!!やっとや!!」
身長は？
高い？
低い？
好きなものはなんだ？
野球？
サッカー？
勉強は？
あぁ、気になる…どんな人なんやろう……。
楽しみやなぁ……!!!!!
＿＿＿
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作者名：主
x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=laimizu
作成日時：2021年3月9日 17時
