女子高生の企み6 ページ23
ポアロで席についてコーヒーを出されたことは良いが、沖矢と二人きりでポアロというのがどうもマズイ。安室は店にいないから良いてしても、先ほどの梓の話を聞くと、この現場を安室ファンの女子高生達に見られたらSNSが炎上するのではないか？
「昴さん、コーヒーを頂いたら帰りましょう。」
「そうですか？もっとゆっくりしましょうよ。」
「貴方、分かって言っているでしょう？」
面白そうに言う沖矢にAはこめかみが引きつるのを感じた。その様子知ってか知らずか、沖矢は細い目を開いてダークグリーンを覗かせて言った。
「それは置いておいて、俺に聞きたいことがあるんじゃないか？」
赤井の言葉にAはハッと真面目な顔になった。この際だ。赤井に気になっていたことを聞こう。
「波土のところにどうして貴方達が勢揃いしていたのか聞きたい。」
真っ直ぐにダークグリーンへと視線を向けるAに、赤井は背中が一瞬ゾクリとしたのを感じるとニヤリと笑った。
「なんて事はない。空振りだった。波土の17年前に作った未発表の曲が『ASACA』だったから何か関係があるのかと思ったんだが、」
「それでバーボンとベルモットも来ていたと言うことか。」
赤井は無言で頷くとコーヒーを一口飲んだ。
「この茶番はナシにしても、君は安室君に嫉妬の意は伝えてあるか？」
「し…？！」
「あの女性店員でなくてもベルモットと腕を組んでいたろ？」
また溜め込んでいると爆発するぞ。とAの方に視線を向けたままコーヒーを飲む赤井にAはバツが悪くなり赤井から目をそらしてコーヒーを飲んだ。
その様子をカウンターの影から梓は持っていたお盆で顔を半分隠しながら見ていた。
(え…？作戦じゃなくても、沖矢さんとAさんって良い感じに見えちゃう…。安室さんいなくて良かったかも……。)
梓はホッと胸をなでおろした。
二人でいるのをポアロの常連客に見られていて安室にバレるのはすぐ後のことである。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←女子高生の企み5
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4174人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuni - とても面白いです……6年間どこで何してるか気になる視聴者も居ますがみなさん信じて待っていますよ！ご安心ください。 (4月23日 19時) (
レス) id: 17290499f6 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる。(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新まってます！ (4月16日 0時) (レス) @page23 id: 8f2ef7bb5c (このIDを非表示/違反報告)
トマト - 胸がキュンキュンしました…。更新は5年前で止まっているのですね…；；とても面白かったです！泣 (6月2日 20時) (レス) id: 39ab5c799a (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 続きが…続きがきになる…！！更新停止悲しい、、めちゃめちゃ面白かったです（ ; ; ） (2023年4月11日 10時) (レス) @page23 id: 78e34d129f (このIDを非表示/違反報告)
涙愛(プロフ) - 更新停止、、、?? (2021年2月27日 21時) (レス) id: 76bb1db9cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ライス
| 作成日時：2018年3月26日 20時
