女子高生バンド5 ページ33
「それじゃあやっぱりギターはAさんにしてもらうとして、安室さんにも教えてもらえそうだし…。」
「ちょっと待った、私がJKバンドに入るのは決定なの?!」
「うん。」
有無を言わせない園子にAは「ちょっとちょっと…」と困った表情を浮かべている。それをコナンは(頑張れAさん。)と憐れみの表情を浮かべて見ていた。
「まあ、Aさんがギターをするかしないかはさておき、練習ぐらいなら見られますけど、これから貸しスタジオに行って、少しやってみます?」
安室の提案に、園子も蘭も乗り気だったようで目を輝かせて頷いた。
しかし世良は少し険しい目つきで、視線を安室に向けて言った。
「なあ、アンタ…ボクとどこかで、会ったことないか?」
「今日が初めてだと思いますけど?」
探るような突然の問いかけに首を傾げて答えた安室に、世良はじっと安室に視線を向けたままである。
Aは手を顎に当てて考えた。赤井秀一の妹である世良真純と降谷の接点はどこだ?やはり潜入中だろうか?ミステリートレインですれ違った?
「――Aさんはどうします?」
「え?」
「園子さん達と一緒に貸しスタジオ行きます?」
完全に思考の中に入っていた。急に引き戻された会話にAが首を傾げると安室は少し笑って説明的な聞き方をした。それでAは会話の内容を取り戻すと、苦笑して答えた。
「いえ、折角ですけど、ちょっとこれから警視庁に戻って仕事が少しあるんですよね。」
「残念ですけど…。」と断ると園子はギター担当が来れないことに落胆した。
それから少しの間コーヒーを飲みながら談笑し、Aは仕事に戻るため会計を済ませると、一緒に店を出た安室と蘭達を見送った。
仕事に戻りながら、そういえばコナンも付いて行ったことを思い出した。
(もしかして事件が起きて貸しスタジオに呼び出されたりして。)
と考えて苦笑した。コナン君の周りで頻繁に事件が起きるからといって、ついにそんなこと考えるようになってしまった。
(まさかね。)
数時間後呼び出されるとは思ってもみなかった。
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ライス(プロフ) - とても深いグリーンさん» コメントありがとうございます!ホワイトもお読みいただいて!ありがとうございます。二足の草鞋にした途端に更新がさらに遅くなってしまって申し訳ないですが、更新頑張ります! (2018年3月26日 20時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 羽田莉來さん» コメントありがとうございます!そうですよねー!私も書いてみたいです!今後書けたらいいなぁと思います! (2018年3月26日 20時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
とても深いグリーン(プロフ) - 最近更新してくださってうれしいです(^^)ホワイトも楽しく読ませて頂いてます。両立は大変かもしれませんが頑張って下さいp(^-^)q応援してます♪ (2018年3月19日 20時) (レス) id: 629a69f0d0 (このIDを非表示/違反報告)
羽田莉來 - 夢主が公安時代の、付き合いたての時のお話がいつか見てみたいです!どっちが、どんな感じで告白したのかとか気になります。余裕がある時でいいので、検討して頂けると嬉しいです。スルーして頂いてもいいです笑 応援してます! (2018年3月15日 23時) (レス) id: 0caa1fa3ee (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 友の死回想編は一応完結になります。この話の続きとしてシリーズ1の女子会の回想に繋がります。なかなか更新が遅くて申し訳ないですが、映画までに裏切りのステージやりたいですね! (2018年3月5日 21時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ライス | 作成日時:2017年11月29日 21時