鑑識課の女4【名探偵コナン】

女子高生バンド ページ29

「バンドだよバンド！ウチら三人で女子高生バンドやろ！」


Aがポアロのドアを開けると園子が蘭と世良に向かって表情をキラキラさせながら提案していた。女子高生は色々なことにチャレンジできる羨ましい年代だなぁと微笑ましく思いながら近くのテーブルに腰かけた。
Aが来店したことに気づいた安室が近づいて来た。


「Aさん、コーヒーでいいですか？」
「はい。お願いします安室さん。」


にこやかに安室に注文するとAはその女子高生バンドの話題に耳を傾けた。
自分がもし高校生に戻れるながら何をしたいだろう…。勉強と部活に明け暮れた高校時代だったからバンドやって見たかったなぁ。ダンスとかも楽しそう。
そんなことを考えながら遠くから女子高生を見守っていると、今まさに第2回目の小学生生活を送っているコナンにAの存在を気付かれた。


「あ、Aさん。」
「やぁコナン君。」


呆れたように園子の話を聞いていたコナンがAに声をかけた。それにAは片手を上げて答えると、『A』という言葉に反応して世良がこちらを向いた。


「あーーー！Aさん！！久しぶり！！！会いたかった！！！！」
「うわっ！ま、真純ちゃん！」


飛び付くようにガバッと抱き着いてくる世良を抱きとめると、Aは世良の頭をポンポンと叩いた。


「真純ちゃん久しぶりだね。元気だった？」
「ウン！めーーっちゃ元気！！」


顔を上げて、にぱっと笑う世良にこちらも笑顔になる。もし自分に妹がいたらこんな感じなんだろうか？とても可愛い。

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