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純黒の悪夢9 ページ14

「うっ………」


キールが肩を射抜かれ、座り込んだ。その拍子に手に持っていた針金を落とした。


「キール!!」


バーボンがキールの名前を叫んだ。
その様子にAはガリガリと指先が白くなるほど力が入った。赤井はその様子を黙って見ている。


「ほら、どうしたキール、続けろよ。手錠を外してぇんだろ?」
「まだ容疑者の段階で仲間をっ!?」
「最後に一分だけ猶予をやろう。先に相手を売った方にだけ拝ませてやろう。ネズミのくたばる様をな!」



ジンの言葉にバーボンとキールは顔を歪めた。それを見て益々笑みを深めたジンはもう一度銃を構えなおした。


「ウォッカ、カウントしろ」
「了解。60秒前……」


カウントを始めたウォッカに、キールとバーボンはそれぞれに口を開いた。


「そんな脅しに乗るもんですか!」
「もし、彼女をノックと言ったら、自分がノックと認める事になる。そんな奴をあんたが見逃すはずがない」


その様子にジンはニヤリと笑みを浮かべると、


「ハッ、そいつはどうかな?俺は意外と優しいんだぜ?キール…」


と更に挑発した。
おもむろにライフルをセットしだす赤井にAは(策があるのか?)といった視線を向けた。
赤井は頷くとAの耳に口を寄せた。


(A、ウォッカのカウントがゼロになった瞬間に照明を撃ち抜いて隙を作る。あとは、臨機応変に。)


Aは降谷に視線を向けたまま、頷いた。



「30秒……」



ウォッカのカウントは徐々に迫ってきた。ジンが銃を構えたままほくそ笑む。


「さぁ、ネズミはどっちだ?」
「ジン、まさか本当に…?」


本当に引き金を引きそうなジンにベルモットは驚きの表情を浮かべた。


「最初に鳴くのはどっちだ!?」


9.8.7.6……とカウントダウンが続き、ジンの声が響いた。


「バーボンか、キールか!!」


「ゼロ……」

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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ライス(プロフ) - とても深いグリーンさん» コメントありがとうございます!ホワイトもお読みいただいて!ありがとうございます。二足の草鞋にした途端に更新がさらに遅くなってしまって申し訳ないですが、更新頑張ります! (2018年3月26日 20時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 羽田莉來さん» コメントありがとうございます!そうですよねー!私も書いてみたいです!今後書けたらいいなぁと思います! (2018年3月26日 20時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
とても深いグリーン(プロフ) - 最近更新してくださってうれしいです(^^)ホワイトも楽しく読ませて頂いてます。両立は大変かもしれませんが頑張って下さいp(^-^)q応援してます♪ (2018年3月19日 20時) (レス) id: 629a69f0d0 (このIDを非表示/違反報告)
羽田莉來 - 夢主が公安時代の、付き合いたての時のお話がいつか見てみたいです!どっちが、どんな感じで告白したのかとか気になります。余裕がある時でいいので、検討して頂けると嬉しいです。スルーして頂いてもいいです笑 応援してます! (2018年3月15日 23時) (レス) id: 0caa1fa3ee (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 友の死回想編は一応完結になります。この話の続きとしてシリーズ1の女子会の回想に繋がります。なかなか更新が遅くて申し訳ないですが、映画までに裏切りのステージやりたいですね! (2018年3月5日 21時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ライス | 作成日時:2017年11月29日 21時

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