鑑識課の女3【名探偵コナン】

ちょっとしたパーティ12 ページ48

パーティーが終わり、蘭と園子とコナンはビルの前からタクシーに乗り込んだ。Aと安室はタクシーの外から3人を見送る形になった。


「園子ちゃん、ドレスありがとう！クリーニングして返すね！」
「いーわよ！そのドレス、Aさんにあげる！」
「え？！そんなわけには！園子ちゃん！園子ちゃーん！」


「じゃあAさん、安室さんとごゆっくり〜」と園子はタクシーを発車させて、Aは小さくなっていくタクシーをすがる手をそのままに見ていた。


「さすが鈴木財閥のご令嬢だな。ドレスをプレゼントだなんて。」
「感心してる場合じゃないですよ安室さん。このドレス絶対高価だよ。お礼のお菓子とか買わなくちゃ…。」


ご令嬢に対してド庶民の考えを巡らせているAに安室は笑った。


「折角お互いにドレスアップしていることですし、Aさん。ディナーに行きませんか？」


「近くのレストランを予約してあるんです。」と言った安室にAはパアァァと顔を輝かせた。


「はい！」
「パーティーのビュッフェで沢山食べてお腹いっぱいかもしれませんけど、」
「別腹です！」


と自信ありげにお腹を叩いたAに安室は笑うと、Aの手を取って歩き出した。Aも嬉しそうに安室の手をギュッと握って寄り添った。


「あ…、ショールしたままレストランでご飯食べなきゃいけないじゃないですか！」
「僕はショールを取ってもらっても気にしませんけど？」
「わたしが気にするんです！」

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