嫉妬5 ページ29
降谷はハンドルを握りながら先程見た光景に心を乱されていた。
「……ボン、ちょっと、バーボン!」
「え?」
安室はベルモットからの呼びかけに我に返った。
「さっきの道、左折だったんだけど。」
「あぁ…すみません。よそ事を考えていて…」
心ここに在らずの状態のバーボンを見てベルモットは溜息をついた。
「任務は終了してるから良いけど、ちゃんとしなさいよね。」
「すみません。貴女、早くセーフハウスに帰りたがっていましたもんね。」
「当たり前よ。早く返ってシャワー浴びたいの。」
安室はウインカーを出すと細道に入った。この道から行けばさっきの失態は取り返せますと言って。
ベルモットを無事にセーフハウスまで送り届け、安室も自宅に向かって車を走らせた。また脳裏に先程の光景が浮かんだ。あのハイブランド街にいたのはAと沖矢だった。沖矢はAの頭に手を乗せて抱き寄せていた。Aは、
Aは…泣いていた……?
「ーーっ!」
降谷は嫉妬で目の前が真っ赤になった。何故Aがあの男の前で泣いているんだ、何故俺ではなくあの男がAを介抱している…!
そういえばあの光景を見て少し走ったところに見覚えのある車を見かけた。コナン君が誘拐された事件の時に奴がAを乗せてきた車…。
キキー!
と、降谷は交差点でUターンし、行き先を変えた。
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chie(プロフ) - 毎回楽しく拝見させていただいています!続きも楽しみに待ってます! (2017年11月30日 0時) (レス) id: f0b8527a99 (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - かにのすけ。さん» ぉぉぉ!こういう降谷さん!!なんという嬉しい言葉!ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 藍莉さん» 更新を待っていてもらえて凄く嬉しいです!!ありがとうございます!安室さん、こんなに主人公にベタ惚れで大丈夫かなと書いてて思います笑 更新頑張ります!! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 雨令さん» 安室さんはポアロのエロいお兄さんというイメージですからね笑 良かったと言っていただけて嬉しいですー! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
かにのすけ。(プロフ) - これです!!こういう降谷さんが見たかったんです!!続き待ってます!! (2017年11月28日 18時) (レス) id: 53a735ef35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ライス | 作成日時:2017年9月10日 16時