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嫉妬4 ページ28

Aはジロリと沖矢を見た。正直不安なのだ。自分の嫉妬心を降谷に知られることが。今の沖矢が言った通り、伝えたところで潜入先での人間関係は変えられない。それを知っていながら、どうして不満を彼にぶつけられようか。いたずらに心を乱させるだけではないか。


「君は我慢をしすぎてるんじゃないか?」
「…我慢?」
「もっと我儘になっていいと思うが。物分かりの良いイイ子にしてたら何か得したことがあったか?」





『別れてくれないか?』
『わ…かった…』





沖矢の言葉に2年前の別れの時が蘇った。あの時…私は物分かり良く頷いて…零さんと会えなくなった。あの時、それでも側にいたいと、自分の気持ちに正直になって我儘を言っていたら…二人にとっての空白の2年は無かったのだろうか…。


「違う、あの時は貴方のせいだから。」


いきなり自分のせいにされて沖矢は首を傾げた。話が繋がってないことに気づいたAは苦笑して謝ると、


「零さんに見限られないように今ビクビクしているのは貴方が私を撃って2年間離れ離れにした所為です。」
「クク…とんだ責任転嫁だな。」
「事実ですから…」


Aはバツが悪くなり再び窓の外に視線をそらせた。


(それでも…やっぱり言えないよなぁ。)


その様子を見て沖矢は軽く笑うとハンドルを握りなおした。


「Aさん、家まで送りますよ。」


「えぇ?!今まさに家まで送ってもらってる最中だと思ってました。」とAは冗談を言って小さく笑って言った。


「…ありがと、赤井秀一。」


その言葉に赤井は一瞬驚いたように目を開きダークグリーンを覗かせた。


「でもマンションの玄関までですよ。」
「もちろん中までお邪魔する気は毛頭ありませんよ。」

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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chie(プロフ) - 毎回楽しく拝見させていただいています!続きも楽しみに待ってます! (2017年11月30日 0時) (レス) id: f0b8527a99 (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - かにのすけ。さん» ぉぉぉ!こういう降谷さん!!なんという嬉しい言葉!ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 藍莉さん» 更新を待っていてもらえて凄く嬉しいです!!ありがとうございます!安室さん、こんなに主人公にベタ惚れで大丈夫かなと書いてて思います笑 更新頑張ります!! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 雨令さん» 安室さんはポアロのエロいお兄さんというイメージですからね笑 良かったと言っていただけて嬉しいですー! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
かにのすけ。(プロフ) - これです!!こういう降谷さんが見たかったんです!!続き待ってます!! (2017年11月28日 18時) (レス) id: 53a735ef35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ライス | 作成日時:2017年9月10日 16時

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