鑑識課の女3【名探偵コナン】

緋色の交渉 ページ19

翌日、ポアロのカウンターでAはコーヒーを飲んでいた。エプロン姿の安室は目の保養である。だって零さんは絶対にエプロンなんて付けないから。
昨日はもちろん降谷はAの家には帰ってこなかった。赤井の拘束を失敗したのだ、恐らく公安で徹夜だったのだろう。徹夜明けでポアロでバイトなんて本当に良く体力が持つものだ。尊敬する。そして、ポアロにコーヒーを飲みに来たAに何も言わないところを見ると、風見はしっかりAとの約束を守って降谷にはあの場にAがいた事を言っていないのだろう。


(赤井秀一を取り逃がしたなんてプライドが高い零さんがわざわざ私に言うわけがないし…)


カランカラン


と、そこに昨日の功労賞、コナンがポアロにやってきた。「いらっしゃい」と声をかける安室に向かってコナンは言い放った。


「うそつき。」


コナンの言葉に安室はフッと笑うと


「君に言われたくはないさ。」


と、笑顔で返した。Aはその二人の行動にヒューと小さく口笛を吹いた。


「バレちゃったんだね、安室さん。」


その言葉に、安室とコナンがAの方を向いた。そしてコナンがズイッとAの方へ詰め寄った。


「Aさんもだよ！」
「え…なにが？」
「うそつき！」
「えぇ〜？！」

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