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緋色の訪問 ページ18

降谷が工藤邸から去った。公安に赤井が拘束されるという最悪の事態は避けることができた。沖矢昴が赤井秀一だという疑いはまだ晴れたわけではないが…。


「あー…疲れたー…」


頭をフル回転していたコナンは机に突っ伏した。その部屋に沖矢昴に扮した工藤優作が入って来た。


「ったく、打ち合わせ通りにやってくれよな?勝手に喋り出すからバレるんじゃないかとヒヤヒヤもんだったぜ。」


と、コナンは机に突っ伏したまま彼の父親である優作に文句を垂れた。優作はサージカルマスクを外しながら


「上出来じゃないか!!助演男優賞をもらいたいぐらいだよ!」


と上機嫌で言った。


ピンポーン


優作が沖矢の変装を解こうとした時に玄関のチャイムが鳴った。コナンは窓から玄関を覗き見た。


「…Aさんだ!」


安室、もとい降谷の指示で来たのだろうか。コナンの視線は再び鋭くなった。が、


「まぁ任せなさい。」


と、優作は変声機つきのマスクを付けて玄関に向かった。
優作が玄関の扉を開けると本を1冊手に持ったAが立っていた。


「すいません昴さん。長く借りすぎていたホームズの小説を返そうと思って。」


そう言うとAは先日コナンから数冊借りたシャーロックホームズの小説の1冊を優作に差し出した。優作は「わざわざこんな夜でなくたも良かったのに。」と、Aから小説を受け取った。
優作が小説を手に持ったのを確認したAは


「あー!!」


と、声をあげて優作から小説を取り上げた。Aは小説の題をマジマジと見つめると、


「昴さんごめんなさい!これ!まだ読みかけの方でした!!返す小説を間違えて持って来ちゃうなんて私のバカ!」


また持って来ます!!と言って工藤邸から小走りに去るAを優作はポカンと見つめて見送った。彼女はなんだったのだろう。首を傾げながら家の中に入った。



Aは自宅とは別方向に向かって歩いていた。大通りで手を挙げるとタクシーを停めた。意気揚々とタクシーの後部座席に乗り込むと運転手に行き先を告げた。


「警視庁までお願いします。」

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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chie(プロフ) - 毎回楽しく拝見させていただいています!続きも楽しみに待ってます! (2017年11月30日 0時) (レス) id: f0b8527a99 (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - かにのすけ。さん» ぉぉぉ!こういう降谷さん!!なんという嬉しい言葉!ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 藍莉さん» 更新を待っていてもらえて凄く嬉しいです!!ありがとうございます!安室さん、こんなに主人公にベタ惚れで大丈夫かなと書いてて思います笑 更新頑張ります!! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - 雨令さん» 安室さんはポアロのエロいお兄さんというイメージですからね笑 良かったと言っていただけて嬉しいですー! (2017年11月29日 22時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
かにのすけ。(プロフ) - これです!!こういう降谷さんが見たかったんです!!続き待ってます!! (2017年11月28日 18時) (レス) id: 53a735ef35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ライス | 作成日時:2017年9月10日 16時

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