女子会4 ページ22
零さんがマンションから出ていった。もう二度と会えないのだろう。それでも、零さんの命が守られるのならば、
「………く………、ひっく………」
Aは閉めた玄関の扉に背中を預けて止まらない涙を拭った。そのままズルズルと座り込んだ。
「零さん………」
行かないでと泣いて縋ったほうがよかったんだろうか、自分は死なないからと無理を押してあの組織を追い続けると言った方がよかったんだろうか。
出来なかった。
大好きな人が下した苦渋の決断に、自分は物分かり良く頷くことしかできなかった。
それが正しいか正しくないかは今は考えられなかった。ただ、ただただ、零さんに生きていて欲しかった。
「大好き…………零さん………」
その様子を扉一枚隔てた向こう側でまだ去らずにいた降谷が聞いていたことをAは知らない。
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風間 - アキさん» わざわざ突っ込む必要なくない?あなただってそうして 発砲 だとわかってるんだし。 (2022年8月11日 21時) (レス) @page19 id: b391deb645 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - 『かなりの至近距離での発泡』・・・炭酸?『発砲』では? (2019年11月30日 18時) (レス) id: e7946caf9a (このIDを非表示/違反報告)
シイラ - 面白い!どんどん読めちゃいます! (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ふなっしー - ふなっしー (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - ういさん» はじめまして!この小説を見つけていただいてありがとうございます!執行されたらもう降谷さんから後戻りできないですよね笑 2周目!ありがたいです。何回読んでも読み応えのある作品が作れるように頑張ります! (2018年7月17日 21時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ライス | 作成日時:2017年6月1日 15時