出会いの事件 ページ3
安室透に急な告白を受ける数ヶ月前
「A！そっちは終わったか？」
「はい！完了です！」
都内のマンションの一室。指紋採取は完了したし、血液のサンプルも取った。遺留物を細かく袋詰めしたし、完了だ。
「では、一旦引き上げます、目暮警部。」
「うむ、ご苦労。」
現場の指揮を取っている目暮警部に軽く敬礼して現場を後にした。
鑑識課に移動してからほぼ2年が過ぎようとしている。当時は異例の人事に周りが驚いたものだが、時間とともに周りも慣れるもので今ではすっかり鑑識課のAAとして馴染んでしまっている。
(あれが眠りの小五郎。初めて見たな。)
現場に到着したとき、警察関係者に混ざって髭を生やした探偵が同席していた。最近報道でよく見る名探偵の毛利小五郎だった。名探偵とは程遠い、とんでもない当てずっぽうばかり言っていて捜査を混乱させていたが、あれは犯人に辿り着くまでの演技なんだろうか。仕事道具を車に乗せながらAは現場のマンションを振り返った。
(しかし、現場に子供を入れるなんて目暮警部は何を考えているのか。)
眠りの小五郎よりも気になったのが、現場をウロチョロしていたメガネの小学生。眠りの小五郎の身内のようだったが、殺人現場に小学生という非常識な光景に目を疑った。
ただ、あの小学生、現場を荒らすことなく見て回っていた。眠りの小五郎よりも探偵のようだった。
(ま、いっか。)
特に気にかけることはない。自分は自分の仕事をするだけだ。
Aは車両を出そうと運転席のドアを開けようとした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3281人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風間 - アキさん» わざわざ突っ込む必要なくない？あなただってそうして 発砲 だとわかってるんだし。 (2022年8月11日 21時) (
レス) @page19 id: b391deb645 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - 『かなりの至近距離での発泡』・・・炭酸？『発砲』では？ (2019年11月30日 18時) (レス) id: e7946caf9a (このIDを非表示/違反報告)
シイラ - 面白い！どんどん読めちゃいます！ (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ふなっしー - ふなっしー (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - ういさん» はじめまして！この小説を見つけていただいてありがとうございます！執行されたらもう降谷さんから後戻りできないですよね笑 2周目！ありがたいです。何回読んでも読み応えのある作品が作れるように頑張ります！ (2018年7月17日 21時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ライス
| 作成日時：2017年6月1日 15時
