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デパート爆弾事件2 ページ18

「どこへ行くのです?」
「いや、ちょっと…」


沖矢はAの腕を掴んだままAを見下ろした。Aは恐る恐る沖矢へ顔を向けたが、沖矢の顔は無表情で何を考えているのか分からなかった。


「聞きましたか?このフロアから客が1人でも出ると爆弾が爆発するそうですよ。」


そう言われてしまうと、今まさに外に出ようとしてましたなどとは言えなくなってしまった。ジンは何の目的で米花百貨店に来ているのか。


「Aさんも居合わせていたとは。お買い物ですか?」
「はい。昴さんも?」
「そうですね、買い物に来たんですが困りましたね。」


今すぐジンの元に行って拘束したかったが諦めるしかなさそうだ。この爆弾騒ぎとあの組織が関連のない事を祈るだけだ。ふとAは、沖矢がAの腕を掴んだままなことに気づいた。


「昴さん、大人しくここで解決するのを待ちますから腕を離していただいても?」
「おっと、掴んだままでしたね。すみません。」


パッと沖矢はAの腕から手を離した。その時、Aの背筋にゾクっと寒気が走った。


「…っ!!」


振り返ると、頬に火傷の跡がある男がこちらを見ていた。その蒼い瞳に既視感を覚えジッと見返すと、その男はくるりと背を向けて人混みの中に消えた。


「知り合いですか?」


沖矢もこちらを見ていた火傷の男に気付いたのだろう。Aに聞いた。


「いえ、知らない方です。ただ…」
「ただ?」


あの蒼には覚えがあった。忘れるはずがない大好きな蒼。


(まさか……、まさかね。)


逢いたくて他人の目にまでその人を重ねるなんてどうかしている。Aの瞳に悲しみの色が浮かんだのを見て沖矢は顎に手を当てた。


(殺気はAAではなくて俺に向けられていた。)


正体を疑われた?いや、今の段階でそれは無い。と、沖矢は男が去った方を睨んだ。
程なくして事件は毛利探偵によって解決された。人混みから沖矢を見つけたコナンは沖矢とAの方にやって来た。
Aの姿を見てコナンは「またAお姉さんの仕事が増えちゃったね」とニヤリと笑ったが「今日はお休みだから違う人が担当するよ」と笑い返した。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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風間 - アキさん» わざわざ突っ込む必要なくない?あなただってそうして 発砲 だとわかってるんだし。 (2022年8月11日 21時) (レス) @page19 id: b391deb645 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - 『かなりの至近距離での発泡』・・・炭酸?『発砲』では? (2019年11月30日 18時) (レス) id: e7946caf9a (このIDを非表示/違反報告)
シイラ - 面白い!どんどん読めちゃいます! (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ふなっしー - ふなっしー (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - ういさん» はじめまして!この小説を見つけていただいてありがとうございます!執行されたらもう降谷さんから後戻りできないですよね笑 2周目!ありがたいです。何回読んでも読み応えのある作品が作れるように頑張ります! (2018年7月17日 21時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ライス | 作成日時:2017年6月1日 15時

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