鑑識課の女【名探偵コナン】

デパート爆弾事件 ページ17

本日は非番。Aは米花百貨店に買い物に来ていた。しかし突如規制線が張られ、フロアから出られなくなってしまった。なんでも爆弾を巻きつけられた人がおり、赤いシャツを送りつけた人物が見つかるまで、このフロアから客が1人でも出たら爆発するというのだ。


(また米花町内で事件！勘弁してよー。)


買い物が終わったら1人で映画を見に行こうと考えていたのにこれでは上映時間に間に合わない。Aは溜息を吐いて周りを見ると、騒ぎの中心に毛利親子とコナンくんがいた。


(また毛利探偵にコナンくんか…)


最近事件が起きるたびに彼らを見ている気がする。特にコナンくんとの遭遇率の高さといったら驚きの確率である。
ただ彼らがいれば事件が解決するのも時間の問題だろう。彼らがいる事件の解決スピードには目を見張るものがあるのだ。


(今日はせっかくの非番なんだから、謎解きは彼らに任せよう。)


Aは買い物で脚が疲れていたので、窓際で座って事件が解決するまで休むことにした。
ふと窓から地上を見下ろすと、別フロアの客なのであろう、外に出られる客たちが次々と百貨店から避難していた。


「………え？」


その道路脇に停まっているのはポルシェ356A。



ジン………！！



Aは弾かれたように立ち上がり非常階段へ向かって走ろうとしたその時、


「Aさん！」


誰かに腕を掴まれた。振り返ると背の高い特徴的な髪色をした、


「昴さん」


沖矢昴がAの腕を掴んでいた。

デパート爆弾事件2→←沖矢宅にて3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す