沖矢宅にて2 ページ15
コナンの大きくなったらお巡りさんになりたいという言葉に、Aは真剣な眼差しでコナンの瞳を覗き込んだ。
「コナンくん、お巡りさんになるとね、危険は付きものなの。みんなの為に死ぬかもしれない。その覚悟が必要だよ。」
Aの真っ直ぐな眼差しにコナンは息を飲んだ。その二人の様子を沖矢は黙ってコーヒーを飲みながら見ている。
「私が前の部署だったとき、ある悪い人たちを追っていてね、もう少しで捕まえれる!ってところで、悪い人たちの仲間に銃で撃たれたの。銃弾が左足のアキレス腱を撃ち抜いて、立てなくなっちゃってね。私の仲間が助けてくれたから死なずに済んだんだよ。」
「Aお姉さん、その怪我のせいで今鑑識にいるの?」
「んー、怪我の所為でというか、怪我をした後に自分から異動願いを出したから、怪我の所為でって言ったらそうだけど、私の意志って言ったら意志かな。」
でも鑑識の仕事ってすごくやりがいがあるんだよ!コナン君もお巡りさんになったら鑑識課においで!と、コナンの頭を撫でた。
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他の用事もあるからと、沖矢宅を出るAにコナンおすすめのシャーロックホームズの本を数冊持たせて(Aは遠慮していたがコナンの押しに負けて数冊借りたのだ)、見送ったコナンと沖矢はリビングのソファに座っていた。
「昴さん、Aさんがバリバリ刑事してるところってなんか想像できないね。」
「そうですかね?」
ニコニコと答える昴にコナンは目付きを鋭くする。コナンは時たま小学生のそれとはとても思えない目付きになると沖矢は感じている。
「昴さん、Aさんについて何か知ってるでしょ。」
「怪我のこととか」と言うコナンに、沖矢は「知ってるも何も」と続けた。
「アイツを撃ったのは俺だからな。」
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風間 - アキさん» わざわざ突っ込む必要なくない?あなただってそうして 発砲 だとわかってるんだし。 (2022年8月11日 21時) (レス) @page19 id: b391deb645 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - 『かなりの至近距離での発泡』・・・炭酸?『発砲』では? (2019年11月30日 18時) (レス) id: e7946caf9a (このIDを非表示/違反報告)
シイラ - 面白い!どんどん読めちゃいます! (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ふなっしー - ふなっしー (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - ういさん» はじめまして!この小説を見つけていただいてありがとうございます!執行されたらもう降谷さんから後戻りできないですよね笑 2周目!ありがたいです。何回読んでも読み応えのある作品が作れるように頑張ります! (2018年7月17日 21時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ライス | 作成日時:2017年6月1日 15時