追っている人物 ページ44
「赤井秀一?」
Aはダイニングテーブルに出来立てのビーフシチューを置きながら降谷を見た。降谷はワインのコルクをキュッと抜いてグラスに注ぎながら頷いた。
「今、俺は奴を追っている。」
鋭く光った眼光にAは「はて?」と首をかしげる。
「でも零さん、赤井秀一ってこの前死んだFBIですよね?」
私が指紋鑑定しましたから。と、Aは腰掛けた椅子を引いた。降谷も椅子に腰掛けてAを見た。
「赤井が死んだというのがどうも腑に落ちなくてな。」
奴にしてはあまりにも呆気なさすぎると言うのだ。しかし、零さんは何故その赤井秀一に固執するのだろう?
「どうして零さんはそのFBIに拘るんです?」
降谷の目が再び鋭くなった。
「奴があいつを自決に追い込んだスナイパーだからだ。」
赤井秀一はライというコードネームを与えられ黒の組織に潜入していたFBIだそうだ。スコッチとして公安から潜入していた降谷の幼馴染を自決に追い込んだという凄腕のスナイパー。とある事がきっかけでFBIだと言うことがバレて2年前に組織から姿を消し、FBIに戻ったという。仇と言える赤井を拘束して組織に渡すことによって、降谷は組織のさらに中核に潜り込めるというのだ。
となると、Aを撃ったのもそのFBIだったということだ。
「それに、Aの身体に消えない傷を残したアイツを俺は許さない。」
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風間 - アキさん» わざわざ突っ込む必要なくない?あなただってそうして 発砲 だとわかってるんだし。 (2022年8月11日 21時) (レス) @page19 id: b391deb645 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - 『かなりの至近距離での発泡』・・・炭酸?『発砲』では? (2019年11月30日 18時) (レス) id: e7946caf9a (このIDを非表示/違反報告)
シイラ - 面白い!どんどん読めちゃいます! (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ふなっしー - ふなっしー (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - ういさん» はじめまして!この小説を見つけていただいてありがとうございます!執行されたらもう降谷さんから後戻りできないですよね笑 2周目!ありがたいです。何回読んでも読み応えのある作品が作れるように頑張ります! (2018年7月17日 21時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ライス | 作成日時:2017年6月1日 15時