検索窓
今日:962 hit、昨日:1,401 hit、合計:4,483,186 hit

ウエディング・イブ3 ページ27

「Aさん!」


若い女性が呼んだ聞き慣れた愛おしい名前に、思わずその名前の人物へと視線を向けた。ワンピースの女性と話す鑑識課の制服に身を包んだ女性は、2年間逢いたくて堪らなかった愛しくて狂いそうだった正にその人だった。


(A…!)


ワンピースの女性と話していた彼女の視線がこちらに向いた。俺と彼女の視線が絡んだ。


ガシャン!!


彼女は持っていた道具を床に落としてしまった。落としたことに気付いていないのか、ジッとこちらを見ている彼女に、ワンピースの女性が声をかける。その声にハッとして謝罪の言葉を言った彼女はしゃがんでしまった。


(Aに会えるなんて…。)


もう二度と逢えないと思っていた。自分がそう仕向けたにも関わらず、彼女に触れられない、彼女の声が聞けない、彼女の笑顔が見られない2年間はあまりにも辛すぎた。それでも彼女の安全が確保されていると確信出来ていたから、この選択は間違っていないと思うようにしていた。
それが視線が交差した一瞬で崩れ去ってしまった。彼女に触れたい。今すぐ彼女を抱きしめて、それで…


(駄目だ、今は僕は安室透だ。僕の仕事がある…。)


安室は目をぎゅっと閉じて視線を逸らし、自分をフィアンセの愛人扱いする伴場の方へと向き合った。


「そりゃー会ってましたよ。なにしろ僕は彼女に雇われていたプライベートアイ。探偵ですから。」

ウエディング・イブ4→←ウエディング・イブ2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1218 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3291人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

風間 - アキさん» わざわざ突っ込む必要なくない?あなただってそうして 発砲 だとわかってるんだし。 (2022年8月11日 21時) (レス) @page19 id: b391deb645 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - 『かなりの至近距離での発泡』・・・炭酸?『発砲』では? (2019年11月30日 18時) (レス) id: e7946caf9a (このIDを非表示/違反報告)
シイラ - 面白い!どんどん読めちゃいます! (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ふなっしー - ふなっしー (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - ういさん» はじめまして!この小説を見つけていただいてありがとうございます!執行されたらもう降谷さんから後戻りできないですよね笑 2周目!ありがたいです。何回読んでも読み応えのある作品が作れるように頑張ります! (2018年7月17日 21時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ライス | 作成日時:2017年6月1日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。