クロシロ君事件4 ページ13
焼けたアパートの鑑識作業が一通り終了し、弓長警部に報告に来たところ、犯人が捕まっていた。フリーターの真壁がデイトレードで儲けた金を税金対策で庭に埋めていたことを大家にバレて火をつけたらしい。
「と、いうことだからA、証拠となる真壁の指の土の採取と、庭からアタッシュケースが出るはずだからよろしく頼む。」
「はい。………て、今から庭掘りますよね。」
Aは今日は何時に帰れるんだろうと、とほほほーと涙を流した。
「真壁、アタッシュケースどこに埋めたかピンポイントで教えなさいよ。」
「わかったよ…。」
(しかし、またスピード解決だな。)
どうやらコナンくんの言動の数々が犯人へと導くヒントとなったらしい。前回の事件といい、その場で犯人が逮捕されることは極めて珍しい。やはり、コナンくんはただの小学生ではないような感じがする。
数日後
Aはポアロでブランチを取ろうと歩いていると、前からコナンと沖矢が歩いてきた。
「あ!Aお姉さん!」
「コナンくん!と、沖矢さん。こんにちは。」
「Aさん、この間はどうも。本日は私服でお仕事はお休みですか?」
「えぇ、今からポアロで軽食を取ろうかと思っていたんです。」
軽食と聞いてコナンはパァァと笑顔になって沖矢を見た。
「Aお姉さんも誘おう!」
「えぇそうしましょうか。」
Aは頭にハテナを浮かべていると、アパートの火事事件でホームズファン同士ということで意気投合し仲良くなった二人は、今から沖矢宅でシフォンケーキを食べながらホームズ談義に花を咲かせるらしい。しかし
「私はホームズファンじゃないから、お二人の邪魔したら悪いんじゃないかなぁ。」
せっかくのヲタクの会合に詳しくない者が参加して白けさせるわけにはいかない。なによりも、今日を含めて2回しか会ったことのない男性宅に上がるというのは抵抗がある。
「Aお姉さんはボクと一緒にお話するのイヤ?」
「……ぐ」
捨てられた子犬みたいな表情をするコナンにAは断りきれなかった。
「わーい!よかった!ね!昴さん!」
「そうですね。」
(そうですかぁぁ??)
ひょんな事から沖矢昴の家にお邪魔することになってしまった。
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風間 - アキさん» わざわざ突っ込む必要なくない?あなただってそうして 発砲 だとわかってるんだし。 (2022年8月11日 21時) (レス) @page19 id: b391deb645 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - 『かなりの至近距離での発泡』・・・炭酸?『発砲』では? (2019年11月30日 18時) (レス) id: e7946caf9a (このIDを非表示/違反報告)
シイラ - 面白い!どんどん読めちゃいます! (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ふなっしー - ふなっしー (2018年7月30日 7時) (レス) id: 768ba98b2e (このIDを非表示/違反報告)
ライス(プロフ) - ういさん» はじめまして!この小説を見つけていただいてありがとうございます!執行されたらもう降谷さんから後戻りできないですよね笑 2周目!ありがたいです。何回読んでも読み応えのある作品が作れるように頑張ります! (2018年7月17日 21時) (レス) id: 558584540e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ライス | 作成日時:2017年6月1日 15時