Lady.England 【APヘタリア/英】 (ページ21)

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「孫娘に興味が無いなら、どうしてあの日新聞屋の前にいたんだい！なんで彼女の結婚話を見てたりしたんだい！それだけじゃない、式場にだって来てただろう君は！」

「……！てめぇ、どうしてそれを！」

「舐めないでくれよ、ガキンチョだって何も見てないわけじゃないんだぞ」

鋭い目と目がぶつかり合い、沈黙を生み出す。苛立たしげに先に胸ぐらを離したのは、フレッドの方だった。

「関係ないなんて嘘だ。君、ずっと自分の子孫のこと心配してるんだろ」

「……」

「子孫だけじゃない。アーサーのことも気にかけているね。仮にも世話になった人だもんな、君にとっては」

「……ガキンチョに何がわかる」

「理解できるできないの話をしてるんじゃないよ。君が踏ん切りをつけろって話をしてるんだ」

恐らく、彼らのわだかまりを解けるのは彼しかいない。アルフレッドはどこかでそう感じていた。

「……孫娘を不幸にしたくなければ、彼女に会って話をしてやりなよ」

「嫌だと言ったら」

「俺は一生君を軽蔑して生きていく」

「……勝手にしろ」

「君もね」

どう転ぶかなど、アルフレッドにはわからなかった。

せめて、不幸にだけはならないよう。彼はそう願うと、静かに暗い部屋を後にしたのだった。