・ ページ7
.
dt｢まだ中でも一部しか知らない情報なんだけど、殺害しているのは機械人形なんじゃないかって言われてるんだ｣
涼太、こと宮舘涼太はこの国の安全を守る警察官として働いている。
色々あって同居しているけど、その話はまた今度。
何度か仕事モードの涼太を見たことがあるけど、普段のロイヤルな雰囲気を残しつつ、堂々とした姿にかっこいいなぁ…と思ったのは記憶に新しい。
まあ、本人に伝えたことはないけど。
…というか、そんな重要な情報を家族とはいえ簡単に話してしまっていいのか？大丈夫？
ab｢戦闘系機械人形ってこと？｣
dt｢まあ、そうなるね｣
こわ、と呟いた亮平は事件のニュースから既に変わって芸能人のよく分からないスタジオトークを興味無さそうに見ている。
dt「ごめん、電話だ。ちょっと出るね」
不意に着信を告げる軽快なメロディと共にテーブルの上に置かれたスマホが震え出す。
スマホを手に取り立ち上がった涼太はそのままキッチンへ消えて行く。
ab「そういえば照見た？」
もうお昼近いのに今日一度も姿見てないんだけど…と亮平が私に聞く。
確かにまだ兄の姿を見ていない。
一瞬寝ているのかな？とも思ったが、あの筋トレマニアがこんな遅い時間まで寝ているはずがない。
毎日早朝の日が昇ってすらいない時間にランニングに行ってるんだもん。
たまに私が早く起きた時にランニングに誘われるが、一度ついて行った時のあまりのハードさに早々リタイアしてから全て断っている。
それにしてもランニング行ってるにしては遅すぎない？
どこまで走りに行ってるんだ、あの人。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あさい。 | 作成日時：2023年2月22日 2時
